西城秀樹はローラ

「おぃ!月刊じゃなくて週刊っつったろッ!」
でお馴染み、月刊ジャンプが休刊だそうな。『やるっきゃ騎士ナイト』(聖典!)が終わった時点で月ジャンの価値など喪失していたのだよ。因みに同義語として
「おぃ!塩見じゃなくてルパンっつったろッ!」
って孟子の言葉があるが、塩見三省が誰だか判んないと意味ねぇな。でもググれば“あ、この人か!”って思うよ、絶対。


 テレビつけたら『ローレライ』やってた。リアリティの欠片もない映画だな。いや、幾らテクノ大国ドイツが開発した新兵器だからって“ローレライ”の中枢が少女だとかそのモニタ出力がまるでCGじゃねぇかよとかって時代考証・SF考証がムチャクチャだ、とか海軍の兵士が長髪だとかそういうコト言ってるワケじゃないんですよ、オレの場合は。

 フィフス・エレメントミラ・ジョヴォヴィッチみたいな格好・・・ってか監督が監督(樋口真嗣氏)だけに寧ろ綾波的包帯少女姿といえなくもないような香椎由宇嬢に対し、戦場という極限状態にあってムッシュムラムラになんない妻夫木クンって何?なんてな(映画だってばよ)。

 冒頭観てないのでハナシもよく解らんがそれはベツにどうだっていい。ハナシなんか解んなくても楽しめる鑑賞法に自分を切り替えればいい、それだけだ。

 綾波チックな香椎嬢もそうだが、朝倉大佐に対して吼える役所さんの科白もミサトさん
「人ひとり救えなくて何が科学よ!」
みたいで笑えた。関係ないが、朝倉大佐って言われるとジオン公国軍技術顧問のアサクラ大佐を思い出す(多分オレだけ)。

 ってかさ、最初の10分ぐらい観てなかったからこそ(普通に鑑賞する気が失せて)気づいたこの映画の本質。それは香椎嬢のコスプレを楽しめというコト。前述のフィフス・エレメントミラ・ジョヴォヴィッチというか綾波包帯姿(T.M.RevolutionHIGH PRESSURE」時の衣装ともとれなくはないがw)以外にも、潜水服みたいなローレライとシンクロするためのスーツ(或る意味プラグスーツ?黒いけど)とか、SS(セガサターンの略でもセーラームーン スーパーの略でもなく、Schutzstaffel。ナチス親衛隊ですな)みたいな格好(なんかそう視えた気がした)とか、完全にそういう趣味の人向けじゃないのか(笑)

 戦隊モノでも(最近は観てないからどうだか知らないけど)夏になると決まって悪者は海で暴れるんで変身前の女戦士は水着で闘うとか、女戦士をフィーチャーした回では力技で色々なコスプレさせたりとかするんです。

 ハナシを戻す。ここまでやったらついでにメカと絡めて完成ですね。メカと美少女は【漢】のロマンですから。原作冒涜な設定&ストーリーらしいから、逆にそれを利用してメカ&美少女を商業大作で堂々とやっちゃう隠れ蓑にでも使ったんだろうか、なんて穿った視方もするよ、オレだから。