アンディ・ラウが後半のどこで再登場するのかと思っててそのまま終劇

〜『酔拳2』〜
 何度観ても母役のアニタ・ムイが素晴らしい。これ観るとこの人が若くして亡くなったのが本当に惜しまれる。母と言っても継母なので若いのです。産みの母じゃないんだけど、フェイフォンを本当の息子のように愛しているところがいいんだよね。一寸王道とは違うけど或る種の家族理想形だと思う。殺伐とした今だから、みんな観た方がいい。って俺はあんましこういうコト言っちゃいけないキャラなんだけど(笑)

 ラストについては、通常ボクらが観てる国際公開版っていつものコミカルなハッピーエンド調なんだけど、オリジナル(香港公開)版では、フェイフォンがラストの闘いで酒の代用として工業用アルコールを大量に飲んだために狂人になってしまうんだそうです。観れる機会はあったんですが、パスしてます私。これ観て
「どうだい、俺はマニアだぜ!」
って言えなくてもいいやと思ったので。それくらい観ないでおきたいラスト。

 そういや、ラスボスは足技野郎でしたね。演じるは現在の成家班(ジャッキー・スタントチーム)のエース、ロウ・ホイクォン。ファースト酔拳でウォン・チェンリー扮する無影拳(「3割が拳!…そして7割が脚!」)使いの殺し屋鉄心を踏襲したのかな。だとしたら最強にニクイですね。