せめて“見る”方だけでいいから詳しくなりたいものだ

 昨夜は、ブログを更新した後で、題字(タイトル画像)も新しくした。ポインティングデバイスで字を書くのは素人には難しいし、しかも1行あたりの文字数が多いとどうしてもサイズが横長にってしまい、標準的な画面解像度では画面に収まらずに横方向のスクロールバーが発生してしまう。趣味でやってるブログだからギリギリ許される範囲だが、他人様からお金とってのHP制作とかでこんなの作ったら絶対怒られますからね。なので文字色や線の太さを変えるとともに、行数も2行から3行に変更した。


拳児
 最終巻迄読了。凄ぇ面白かった。ボクは中国拳法はおろか格闘技の知識だってド素人なんだが、幸運にもここに出てくる拳法のうちの幾つかを目の当たりにしていたのを思い出した。

 今から10年以上前のことだ。当時大学一年だったボクが予備校時代に仲良くなった友人(コメントはしない主義だがこのブログは読んでくれてるみたい)のところへ遊びに行った時、夜中の散歩ついでに公園で彼が套路とうろ(型みたいなものか)などを少しみせてくれたのだった。彼がメインでやっているのが何だったかは思い出せない。名前が“はっ”で始まった気がするのだが、グルグル歩いてはいなかったと思うので八卦掌はっけしょうではないと思う。鶴の形意もやってなかったと思うので白鶴拳はっかくけんでもないだろう。多分八極拳はっきょくけん

 んで、どう視てもまだ真新しい彼の靴の、分厚いソールだけが真一文字にパックリ裂けていた。ボクはあんな風になった靴底をかつて視たことがなかったのでとても驚いた。震脚しんきゃくをしているとそうなってしまうんだそうだ。ってことはやっぱ八極拳か。

 またその時は太極拳(何式太極拳なのかはボクが無知なので解らなかったし、そもそも健康体操以外の実戦的な太極拳があったことを初めて知ったのがその時なのだ)と蟷螂拳(これも詳しい流派は解らず)の套路も少しみせてもらった。何種類も欲張りさんだなぁと思ったが、これも『拳児』読めば理由が解るワケで。

 続けて、押したり体当たりしてみろと言われたのだが、実際にはできなかった。いや、やったのだが、やってないのと同じだった。どうにもボクの発する力がどこかに吸収されてしまったかの如く、そういうことをやっている実感が湧かなかったし、彼はその場から少しも動いてはいなかった。今にして思えばあれが化勁かけいだったのだと思う。

 彼に手解きをしたのは、本場まで習いに行かれた身内の方だと聞いても、その時はそれがどういう意味だかイマイチ解らなかった(あぁ、よっぽど好きなんだなぁ、程度)。今回『拳児』を読んでそれが拝師制度であったのだとやっと理解できた。確かにあそこまでのレヴェルとなるとマニアックな道場でもそうそう習えるものではないだろうから。

 余談だが、作中に登場する心意六合拳しんいりくごうけん。これもどっかで見た記憶があるんだよなぁと思ったらDEAD OR ALIVEのゲン・フーがこの拳法を使うんだった(サターン版しかやったことないが)。マニアック拳法ゲームってバーチャだけじゃないんだねぇ。ってか、DEAD OR ALIVEって乳揺れだけじゃないんだねぇ(笑)