度重なるリメイクで成功してるのは『サイボーグ009』ぐらいか・・・
『機動戦士Ζガンダム -星を継ぐ者-』
『機動戦士ΖガンダムII -恋人たち-』
『機動戦士ΖガンダムIII -星の鼓動は愛-』
オリジナルを超えるってのは難しいんだよ、倍ぐらい凄いモン作んなきゃ誰も超えたって認めてくんないワケですよ。ハイ、これがリメイクとかリテイクの法則。
で、この劇場版って誰をターゲットにしてるんですかね。
オリジナルを知る者でなきゃ理解できない脚本。
かと思えばオリジナルで重要なエピソードがバッサリ(フォウのキリマンジャロでの再登場とかロザミーがカミーユを兄だと思ってアーガマに乗ってくるとか・・・なんといってもダカールでの“シャア”の演説が無かったことには愕然とした)。
だったらスッパリ“無かったコト”にしちゃえばいいのに、強化人間という一面でのみギャプランのパイロットとして中途半端に登場するロザミア・バダム。
なんなんだよ、もう。。。とはいえ、俺ぁ原作原理主義者じゃねぇからオリジナルと違うってコトだけで怒ってるワケじゃないんですよ。リメイクにあたっての明確な制作理念みたいなモンが全然視えてこないコトに対してなんですよ。
更に声優の変更も困りモノだ。そりゃぁ個人的にはオリジナルを原則遵守(亡くなっていた方についても、セイラ役の井上さんのように“ライブラリ出演”が可能な場合はそっちでなんとかする方向で。引退された方についても同様)を臨むが、新しいZを作るってんならアムロだろうがクワトロだろうが全員スッパリ替えりゃいい(とはいえ、近年の聖闘士星矢みたいにされちゃうのもオールドタイプにはキツイもんですが)。兎に角中途半端はやめて欲しかったところ。
だいたい、劇場版三部作中での主要キャラの変更などという、ポリシーも何も無い制作姿勢など言語道断。サラ・ザビアロフのことですよ。Ⅱで出てきた時、ブッたまげましたからね。一体どっから池脇千鶴嬢を連れてきたんだよって思ったから。実写映画じゃ体当たり演技とかも辞さないようだが、それはそれこれはこれ。アニメの演技はまた全然別物っス。んで、かなり不評だったみたいで(だろうなぁ)、Ⅲになったら島村香織って人(俺にしてみりゃ更に誰?って感じだけど)に替わってた。
これで少しはマシになったと言われちゃいるが、俺は逆に(制作サイドに対して)カチンときた。何故特訓してでも池脇嬢で行かなかったのか、と。声優としてキャリアが殆ど無いだけで、実写はチョイ役とかじゃなしに結構やってる女優だよ、だから声優としての適応力の部分だけなんとかすりゃよかった筈なのにそれをやってないのが気に入らない。それやってダメだったとかキャラのイメージと違ったから、ってんなら最初に起用した時点で責任者の問題だしな。
そもそもオリジナルで演じた水谷優子さん、ヴァリヴァリ現役(ちびまる子の姉)じゃねぇかよ!
また、島津冴子さんのように、不可解な経緯でフォウ役の依頼すら来なかったという、本人やファンにとっても納得いかない騒動もあったようだ。
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個人的には、島津さんの言は音響監督や総監督のそれとは対照的に理路整然としていて、不明瞭に感じられる点は無いと思ったなぁ。