換装の感想

 某アキバ系ショップのネット通販にて注文していたMK4007GAL(東芝製1.8インチHDD。薄さ5㎜で40GB)とそれをUSB2.0接続する外付ケースが届いた。送料込みで2万円を切るなんていい時代です。それにしてもHDDの薄いこと薄いこと。5㎜って知ってても、いざ現物を見ると驚きます。大きさだって名刺入れ並です。凄ぇなぁ。。。

 今日は、VAIO type UのHDDを換装しようというのです、このド素人風情が。長らく放置してましたがVAIO type U再生計画始動なんです。まだ数回に一回(数時間程度)起動していられる間にやるしかないんです。

 というコトで作業開始。HDDをケースに入れ、VAIO type Uに接続。VAIO type Uのデータ(リカバリ領域含む)をクローンニングして外付けHDDにコピー・・・なんだけど、この極小HDDってマスターとスレーブの切り替え設定どうやんの?ジャンパピンとかないんだけど。。。解らないのでシカトです。気にしないでクローンニングデータをコピー。こんなトコロで躓いてるワケにはいかんのですよ。

 で、こっからが神経すり減らし作業。VAIO type Uの分解であります。バッテリとその下のネジを全て外し、底部の板をめくると基盤と御対面。ワオ、CPUコア剥き出し!なんて興奮してる(?)場合じゃない。側部のワイヤレスLANの切り替えスイッチを破壊してしまったという報告がやたら多いようなのでかなり慎重になってパーツを分離させる。隙間に極小マイナスドライバー捻じ込んで少しずつ少しずつグリグリと。なんとか壊さずにできたが、HDD換装後に組み直す時にも注意しなければ。

 繊細なケーブル数本をそぉっと外し(切れたら全てがパァ)、マザーボードとディスプレイを分離させ、やっとのことでHDDに到達。マザボとディスプレイの間で、丁度サンドイッチ状態に収まっていたのです。

 HDDと癒着しつつあった緩衝材をまたもマイナスドライバーでグリグリ剥がして新HDDに装着。あとは今までやった工程を逆に辿るだけ・・・なんだが、やっぱ分解する時より組み直す方が大変。結局分解作業の倍ぐらいの時間をかけてなんとか組み直し完了。1時間近くかかったかも。

 ドキドキしながら電源ON。起動完了前で再起動した時は流石に焦ったが、恐らくこれは構成パーツが変更されたからだと思う。その後は快調そのものだ。換装したHDDは性能的にも倍くらい速いようで、体感的にも少しキビキビするようになったのが判る。折角なのでリカバリ領域のテストも兼ねてリカバリする。SP2とかで長時間かかったが、やっぱレジストリ廻りとかもキレイになったので超気持ちいい(昔の流行語)。

 今回は2万円以下の出費で性能アップ&容量倍増(20GB→40GB)に成功した。修理センターでHDD交換頼んだらきっと倍ぐらいの値段で以前と同じ性能のままだろうから、かなり上出来といえるだろう。但し、これはあくまでも成功したから言えることであって、誤って配線1本切ったら約21万円もしたVAIO type U(U70P。初代ソニスタモデルなのでちと高い)がパァという結構なリスク(普通のリード線タイプじゃないので素人では修復不可能なのです)を背負う覚悟が必要なワケだが。

 今回バラして思ったが、やはりVAIO type Uは凄い。こんな小さい中にテクノロジーがぎっしり詰まっている。ボクは常々アンチソニーVAIOファンだと公言してきたが、益々その思いは強くなった。自社独自メディアの一方的な採用に留まらず最近は火を噴くバッテリとか全くもってふざけた会社だが、その一方でVAIO・・・とりわけtype Uを開発する人達の熱意には敬服する。一応今回のHDD不調も既に3年以上経過していたのでタイマー云々は関係ないと思ってるし。それ以上に防塵対策がしっかりしていたことに驚いた。思ったほど埃がなかったです。

 因みに、今回の作業についてはこちらのブログを参考にさせて戴きました。
ttp://digitalzanmai.seesaa.net/archives/20050719.html