梶さんのフィギュアがあるとは知らなかった

しかも『戦国ロック はぐれ牙』かよ!

 『修羅雪姫』(73年作品)鑑賞。『キル・ビル』がヒットしてくれたお陰で、オマージュ元であるこの作品がDVD化されたのである。タランティーノ様様ですかね。とはいえDVD化されてたって知ったの実は最近なんだけど(恥)w

 以前、『女囚701号 さそり』の感想文(http://d.hatena.ne.jp/STARLESS/20050518)でも書いたが、この頃の梶芽衣子様の美しさは最強なのです。鋭い眼差しの奥に悲哀を湛えた瞳が印象的です。なんでもいいからこの時代の梶さんは観ておくべき。絶対。

 冒頭でイキナリ1人斬り捨てたと思ったら『キル・ビル』でもエンディングに使われてた、梶さんが唄う「修羅の花」が流れる。ヤヴァい、超ツヴォ入った。そんな感じで兎に角この人は怨みとか復讐がよく似合うんです。本当に怨んでる人間に対しては、“罪を憎んで〜”なんて奇麗事言えないってのがよくわかる。
「本当にワシが惡かった!許してくれ!助けてくれ!」
とか懇願されたって
「許しもしないし、助けもしない!」
と吐き捨てるように(でも1つずつ律儀に否定w)言い放つワケですよ。凄ぇゾクっときました、ココ。
んで、最後は
「因果応報!」
で一太刀二太刀。

 もうね、ヴァッサリ斬ります。怨みがあるから。追い詰められて、もうダメだと首吊って既に死んでる人間にも一太刀。怨みがあるから。胴体真っ二つですよ、既に首吊って死んでたのに。でもこの非情さが梶イズム。

 それにしても、タランティーノ監督は本当にこのテの日本映画をよく知ってる。この人の何が凄いってそれが一番凄いと思う。

 あと、端役も或る意味豪華です。昔のピエール瀧みたいな中途半端なロン毛の阿藤海(現:阿藤快)さんや松崎真さん(笑点で山田くんの前に座布団運んでた人)、故:高木均さん(声優としてはトトロとかバーチャ2,3の酔拳のじいさんとか)も出てたりしてる。阿藤さんと松崎さんはチンピラの役で、高木さんの役は・・・ちょっと書けない(笑)。『カムイ伝』でいうと仁太夫です。読み的には『古事記』と同じ(笑)

 因みに、2001年にリメイクされてます。主役は釈由美子嬢。これは観てないし、今後も観ないと思う。この人は“さ行”の発音がアレなんで“しゅらゆき”ってちゃんと言えてないと思う。いや、確認しないけど。お金勿体無い。ボク的にはリメイクするなら主役はりょうさんがいいと思うんだが。

修羅雪姫 [DVD]

修羅雪姫 [DVD]