高橋作品の本質は、メカを輸送するヘリのディティールにあり
こんなことはすまいと思っていたのだが、どうしても我慢できずにウィキペディアの某アニメの項に加筆修正。句読点1つ入れただけなんだけど。でもコレがないと誤読を誘発するような、妙にややこしい文章になってしまっていたので。
Gya○で高橋良輔監督の最新作が観れると聞いたので早速『FLAG』第三話迄鑑賞。なんじゃこれ、激ヤヴァいっス。著しくツヴォだよ、おい。主にレンズ越しで語られ、進められていく物語ってのにはヤられた。アニメに於ける視覚的な意味での、文字通りの“視点”を、これ以上ない形で明確にさせた作品と言えるのではないだろうか。高橋監督の着眼点というか切り口の斬新さには毎度のことながら本当に驚かされる。
また、静と動それぞれが他方を活かすために尽力している、そんな作品である。音。音響効果がかなり絶妙である。不必要な自己主張をしないことによって逆説的に音が際立つ作り。ややもすると通常のアニメでは軽視されてしまうような些細な効果音の類がしっかり自己主張をしている。それでいて全体的には凄く静か。
そして、この“静”の流れが“動”に転じた時の衝撃は凄まじいものがある。この瞬間は突如としてやってくるのだ、丸々一話越しとかそういう唐突さで。このへんは『ガサラキ』よりタチが惡い。故にボクはハマってしまった。
なんというか、写真とは、連綿と続く時間の流れから主観という名のフィルタによって抽出された“今”という刹那の断片なのだと否応なく再認識させられる、そんな作品である。書きたいことは山ほどあるが、それはまた追々。再来週には4〜6話も配信されるし。
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2006/09/27
- メディア: DVD
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: DVD
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (3件) を見る