嵬は嵬 嵬は嵬也

 エヴァお能ガンダムの講談があるんだそうだ。若手とはいえ、ちゃんとした本職の人がやってるみたい。
ttp://www.asahi.com/culture/stage/koten/TKY200611250232.html
こういうの、釈然としない。いや、違うんだ。古典芸能に対する冒涜だとか、アニメの権威付けだとか、単なる話題作りだとかそういう自称有識者的な小言が言いたいワケではない。

 エヴァ能については記事を読む限り、ガイナの企画として出てきたものらしい。が、こういう試みができるだけの度量があるならばだ、何故もっと早く自主的にこういうことをしないのか、と思う。「餓沙羅の舞」(『ガサラキ』に出てくる余流能楽の演目。実は神を降ろす儀式だったりする)を完全再現する方が先だろうに、と。

 で、心配なのはガンダム講談の人。大丈夫かこのガンヲタ、講談界内部から怒られないのだろうか。だとしたら懐が深いところなんだなぁと思うが。でもこの人のHP(ttp://www.kcc.zaq.ne.jp/hankyu/)にあった実演風景(y0uTubeかよw)観る限り、途中で謎の娘さんによる謎のガンダムの歌(これがニイラ=エツ子 ガン歌『恋のビームライフル』なのか?)があったりとかしてて、謎のピン芸人とアングラ劇団とネットアイドルによるコラヴォレイションみたいな雰囲気。この形容、ヴァカにしてるワケじゃないので念のため。かと言って絶賛してるつもりもないですが(笑)

 まぁ、古典芸能とか伝統芸能とか言われてるものが原点であるところのリアルな大衆芸能に局部的ながら回帰するというのはいいことだし、ジャンルとしての“格”という、虎の威を借りずに1つのガンダム芸として勝負するという姿勢は素晴らしいと思う。ただ、このテの芸で一人勝ちできるほど世の中甘くない。気合の入ったガンヲタ芸人は多いのだよ。

 あと、ガンダムとは関係ないが、講談とアニメの関係でいうと、以前にも書いたけど(http://d.hatena.ne.jp/STARLESS/20040907)、一龍斎貞友(旧芸名:鈴木みえ)さんとか一龍斎春水(麻上洋子)さんとか講談師の顔を持つ声優さんは前からいるし。


 で、芸人繋がりでお宝発見y0uTube、である。“伝説の芸人”と揚げた人がコメント付けているが、ウンナンファンの間では有名な話だ。当時これTVで観てた記憶がある。オールナイトニッポンでよく話題に上ってたが、実物はイメージよりも遥かにいいキャラだった。
ttp://www.youtube.com/watch?v=YQeWkzF4vqc

ガサラキ DVD-BOX

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