仮想の楼閣

 『坊ちゃん』か俺か、というぐらいの無鉄砲である。まだ32KbpsだったAir-H゛をブッ挿したノートでチャット部屋を建てたこともある。発言のタイムラグが30秒以上あってまったく実用的ではなかったが、こういう無鉄砲な企てをすることが楽しかったし、「ボクのように知識のない者は、無茶するしかないんだ」と谷口さんの名科白「僕のように才能も素質もない者は、努力するしかないんだ」的な心境だった。いや、今でもか。

 というワケで、今日はまたしても思いつき企画。Virtual PC上のゲストOSにVirtual PCをインストールしてゲストOS上で更なるゲストOSを動かす、という試み。昔、遠隔操作ソフトのVNCにハマった頃、遠隔操作してるPCから更に別のPCを遠隔操作したりして遊んでたのに近い感覚かな、と思った。つまり、目の前のモニタの中に別のPCのデスクトップがあって更にその中にまた別のPCのデスクトップがある、みたいな。

 Virtual PCで複数のOSを一度に動かす、ではないので念のため。そんなの面白くもなんともないからね。

 で、遠隔操作なら、PCがあればあっただけデスクトップ内デスクトップになるんだろうけど、仮想マシンとなるとそうもいかないだろう、やはりメモリがネックになってくると思うんだよね。ウチのマシンはメモリ1GBしか載せてないからなぁ。というわけで割り振りを考えてみる。
ホストOS(実機):WinXPに512MB
      ↓
ゲストOS(ヴァーチャルマシン) :WinXPに384MB
      ↓
ゲストOS上のゲストOS(ヴァーチャル・ヴァーチャルマシン):Vine Linux 3.1に128MB

ゲストOSをXPにしたのはVirtual PCをインストールする必要があったから。また、“ゲストOS上のゲストOS”にLinuxを選んだのはWinのライセンス2つしか持ってないから。あと割り当てメモリが少なくても或る程度動いてくれそうだったから。

 いざ実験開始。まずはゲストOSにVirtual PCをインストール。そして、“ゲストOS上のゲストOS”をインストールするための設定をしようとゲストOS内のVirtual PCを起動・・・できない。ゲストOS上では動作しねぇって言われた。

・・・終了(早ッ!)

 なんだよ、だったらインストールの時点で拒否れよなVirtual PC。というワケで今回は敢え無く失敗に終わったが、こういうヴァカな試みを思いつくことが一番大切なのではないか、とボクは考えるのです。という言い訳はどうだろう(笑)