聴きまくる僕はプオ〜ンの正体を探して
プログレ(というかクリムゾンネタ)が続いたんで坂本冬美でも語ろうかしらねと思っていた矢先、id:ex-schizokids氏からクリムゾンのエントリーを、と言われた。んっがんっんっ(by 旧サザエ)。ってか、エントリーって何かね、である。自慢だが横文字には滅法弱い。
『一度、クリムゾン入門編ってことで、エントリー書いてもらえませんか?非常に興味あるんだけど、どこから手つけていいかわかんないんです。高校のときラジオで、「じゃ、放送時間最後まで、クリムゾンのなんたらを」と言われて、ライブ盤だったのか、歓声だけが聞こえる数分間、プオ〜ンってギターの単音が響くだけで数分間で放送終了。クリムゾンはプオ〜ンしか聴いたことないんです。』
とのこと。文章から察するに、コレってまさに
ボクは正しいクリムゾン・ファンじゃないんで(オリジナルアルバムすら全部持ってないし)あまり参考にはなんないと思いますが、まぁありのままを書いておきます。初めてクリムゾンを聴いたのは中学1年ぐらいだったかな。オーケンのANNで知った。『21世紀の精神異常者』ってタイトルに最初ヤラレるワケです。んで、音聴いてズガーンときて、ジャケ視てビローンとなるんです、最初は。
当時は何でも速い曲が好きで・・・というか遅い曲を聴いてられない性格だったので、『クリムゾン・キングの宮殿』も「21世紀の精神異常者」しか聴いてなくて、高校入ってから前述の友人の家で初めて『A Young Person's〜』の「風に語りて」を聴き、こりゃいい曲だったんだなぁなんつって家帰って『〜宮殿』に収録されてる「風に語りて」聴いてひっくりかえった阿呆ですからね。
『A Young Person's〜』に収録されてた「風に語りて」ってのは、オリジナルアルバム未収録版だったんです。フリップ翁のバンド遍歴でいうと、ジャイルズ ,ジャイルズ&フリップとキング・クリムゾン間あたりで収録されたんだそうです。イアン・マクドナルドの彼女(当時)のジュディ・ダイブルがヴォーカルとってるんです。これを最初に聴いちゃったモンだから、グレック・レイクがヴォーカルとってるオリジナル(アルバム収録曲であるという意味で)の方聴いて「こんなの違う!」と怒ったバチあたりなワケです。そんなワケでこのベスト盤はこの曲のお陰でかなり価値があったワケですが、21世紀になって発売された、ジャイルズ〜の未発表音源集『ザ・ブロンデスベリー・テイプス』にこの曲が収録されてたので『A Young Person's〜』のレア度は少し下がってる筈です。でもCD版は依然安くはないと思うけど。
なんか、俺の学生時代の思い出になってましたね。話を戻します。えーっと、アメリカのバンドですね〜。ってそれはクリムゾン・グローリー。つーか聴いたコトねぇや、俺。ここでは、今でも普通に買えそうなオリジナルアルバムに絞って挙げたいと思います。
邦題/原題/リリース年
かなり偏ったボク的なおすすめ曲とかマメ知識とか。一応挙げてない中にも“代表曲”なものがあったりする筈ですが、きにせずいきませう。
クリムゾン・キングの宮殿/In The Court Of The Crimson King/1969[クリムゾンの、そしてプログレの正史の教科書]
21世紀の精神異常者(21st Century Schizoid Man):これと「宮殿」さえ聴いてれば本当はOKだったりする(?)。
エピタフ〜墓碑銘(Epitaph):『カルトQ』で問題の級が上がる時のアタック音に使われてた。超ウルトライントロどん!並の短さで。
ポセイドンのめざめ/In The Wake Of Poseidon/1970[宮殿とほぼ同じ構成になっている。でもこれはこれで好き]
冷たい街の情景(Pictures of a City):ラストのあたりのギターが太陽にほえろ!みたい。いやこっちが先なんだけど。
ポセイドンの目覚め(In the Wake of Poseidon)
キャットフード(Cat Food)
リザード/Lizard/1970[フリップ翁はこれを“正史”には入れてなかったような。確かに微妙な作品。クオリティは高いけど“らしさ”がないというか。強いて言うならイエスのジョン・アンダアーソンがゲスト・ヴォーカルとってる表題曲かな。もしクリムゾンの曲でなければ普通に賛美されてると思う。因みに23分一寸の曲]
アイランズ/Islands/1971
船乗りの話(Sailor's Tale):イアン・ウォーレスのドラムがマジヤヴァい。リズム自体は変化していない筈なのに(ベース聴いてりゃわかる)、オカズがどんどん増えてって後半とか物凄く速くなってるように聴こえる不思議な曲。かなり好き。
アースバウンド/Earthbound/1972[当初本国イギリスでのみ、しかも廉価盤扱いで発売された(音質がアレだからか?)ライヴアルバム。音質は、普通のバンドだと怒られるレヴェル。なんだけど、この当時のライヴって皆神がかり的なプレイをしているので音質云々言ってる場合じゃない。収録曲全部ヤヴァい。必聴]
21世紀の精神異常者(21st Century Schizoid Man)
ペオリア(Peoria)
船乗りの話(The Sailor's Tale)
アースバウンド(Earthbound)
グルーン(Groon): id:ex-schizokids氏が聴いたのは多分この曲では?因みにエルガイムやファイブスターに出てくるロボットの名前として永野先生がパクリサンプリングしています。
この先はまた後日。
クリムゾン・キングの宮殿 (ファイナル・ヴァージョン)(紙ジャケット仕様)
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