言語野の構造が違うとはこういうことか

 昨日のブログについて、友人よりメール(非コメント派)が。「もし同じ高校に通っていたとしたら、君を○○(オレのリアル苗字)先輩として、今のような交友が芽生えていただろうか」みたいな。そういや1つ下だったね、きみは。

 大学時代に知り合った関係というのは、やはり実年齢よりも同学年であることが一番しっくりくる。ボクは高校を出た後、浪人という隠れ蓑を纏い、親元を離れて1年間遊んでいた(高校の頃より偏差値下がってましたから)ので、彼(他大学の人)とは同学年という印象しかない。

 結論から言うと、高校時代にボクを先輩として知ることは概ね不幸だ。やはり大学時代に、ひょんなことから知り合った早大のYという男。聞けば高校の後輩(一浪してたのでやっぱり後輩)だという。
「とはいえ、もうお互い或る程度の年齢なんだから1年程度の年齢差なんか気にしないでね〜」
という私の気遣いに反してYは頗る驚いて言った。
「丸くなりましたね。覚えていませんか?俺、昔○○さんの逆鱗に触れて部室で土下座して謝ったことがあるんです」
驚いたのはこっちだ。そんな記憶全く無いって。
「人違いじゃない?」
ボクの言葉を遮るようにYは話し出した。
「ウチの・・・○○部の部室で大暴れした後、『コーヒーが飲みたくなったからオマエ買ってこい』ってお金渡されたんですけど・・・」
なんか、いやぁな予感がした。
「んで、ボクが買って来たコーヒーを視て『テメー!何でダイドーの350mlの糞甘いコーヒー買って来ねぇんだよ!』って○○さん凄ぇ怒り出して・・・」
自ら封印していた記憶がちょっぴり蘇った気がした。
「俺、凄ぇ恐くて、咄嗟に土下座して・・・」
日本温厚選手権裏日本代表(当時)のオレが怒った場合、やはり他人を恐がらせるのは普段とのギャップに違いない。もしくはダイドーの祟りだ。

 だってだって、普段は妖精さんとお喋りしたり、毎夜の舞踏会で着るドレスのチョイスで頭がいっぱいな極々普通の高校生でしたから。武勇伝なんて一切ありませんよ。惡事といえば、せいぜいライバルのトゥシューズに画鋲を忍ばせておくぐらいでしたから。

 校舎の窓ガラスは割って回るよりも拭いて廻ったら皆は気味惡がるだろうとか、盗んだバイクは乗らないで担いで走り出したらウケるだろうとか真剣に考えてましたから、私。


〜本日の動画鑑賞〜
ラッパ我リヤ - Do The Gariya Thing
ラッパ我リヤ - 七人の侍
ラッパ我リヤ feat. Rhymester - プロフェッショナル現場アクター
 基本的にこのテのチンピラ系ヒップホップってあまり聴かないのだが、山田マンというラッパーのスタイルには惹き込まれてしまうものがある。

 こんなコトを言うとファンに怒られてしまうが、彼独特のフロー(所謂“節回し”)を聴いているとリズム感のある古館伊知郎のような印象を受ける。

 とはいえ必要以上にファンに怒られたくないので一言いっておくが、現在の古館氏ではなくて嘗ての『ワールドプロレスリング』で実況をやっていた頃の古館氏を喚起するのである。

 プロレス実況アナ時代の彼は本当に凄かったのです。知識や常識だけでは絶対思いつけないようなフレーズを惜し気もなく披露し続けた偉人(当時)だと思った。

 因みに個人的に好きなのは、故:アンドレ・ザ・ジャイアント(モンスター・ロシモフ)に対しての形容。といっても有名な「人間山脈」じゃなくて「一人民族大移動」の方。ニュースなんか読んでる場合じゃねーんだよ、アンタは!

 また近年では、マシンガントーク“だけ”なら古館氏を凌ぐとさえ言われる星野卓也なんて凄いスキルの芸人もいます。型破りで桁外れの語彙力さえ身につければ(それが一番大変なんだけど)かなりイケる芸人だと思っている。

 まぁ、そんなヒップホップだが、ボクとしてはその起源が日本古来の連歌にあると勝手に思っている。日本人は昔から韻を踏む rhymeのが好きなのだ、と。