心無き進化は退化の同義語
「RSSが更新されてないんで、昨日はブログ書いてないのかと思ったよ」
あらホント、更新情報が一昨日のブログで止まってる(現在はコメントが反映してますが)。まぁ新しい技術だし、タダで使わせて貰ってる身だからクレーム言うつもりは毛頭ないんですが。
RSSの更新情報だけに頼っているとこうした些細なトラブルにも翻弄されてしまうのだよ。思わず
「教官、質問」
「何だ?」
「あの、何故マニュアルで操作を?FCSを使用してロックオンすれば98%の命中率と聞いておりますが」
「そのFCSが、故障したらどうする!」
「はあ? でもレイバーによる警備活動はペアーが原則ですし」
「その僚機が、行動不能だったら!」
「いやしかし、そんなケースは万に一つの」
「その万に一つに備えるのが俺達の仕事だろうが、このボケ!」
というパト2での太田巡査の科白を思い出す。実際、ボクは太田タイプってワケじゃないが、巡回ブログはRSS情報に頼らず(ってか、あんまし信用してないだけ)ブックマークから行くようにしています。こういうところだけヘンに前時代的な私。
孤独で孤高な戦士の帰還。今更オレが戦争云々語っても野暮なんでそれはしない。
彼が最も感じたのは、変わり果てた日本人の姿だったのではないだろうか。嘗ての日本人が内包していた、世界に誇れるモラル。いや、モラルなんてもんじゃない。それが美徳。
瑣末な事かも知れないが、彼に携帯を向け嬉々として写真を撮る人の多さに哀しくなった。これが戦後の日本人なのか。
確かに今の携帯は便利だ。しかし、合理主義者のボクであっても、礼節を弁えない合理性であってはならないと信じている。『ガサラキ』の西田啓じゃないが、醜く歪んでいく日本人は見るに耐えない。
皆が只管欲望に走った二十世紀末、結局人は何を得たのでしょうか。見てください、今日の日本人を。豊漠とした豊かさに安住し、非礼を捉える感覚すら失ってしまった。
透明な真理の中に生き、郷土を愛し、その美しい自然を慈しむ。自らに厳しくある事を尊び、利己を潔しとしない。そうした理念が死に絶えてしまった事を、何よりも携帯電話での写真撮影が語ってくれていると、私は思うのです。
西田さんの受け売り(一部改竄)ですが。いやマジ、ケータイのカメラはこういう時に使うべきではないと思う。
まるで、六十余年後のキリコ・キュービィといった佇まいの老戦士への歓迎という名の“仕打ち”を視て、心を痛めたオレの脳裏を西田啓の言葉が掠めた。
写真を撮られると魂が抜けてしまう、なんてのは迷信だろうが、魂が抜けたような輩が非礼極まりない撮影をするというのは紛れも無い事実なのだろう。
あ、どっちも高橋良輔監督の作品だ(笑)
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