ヴァカで結構

 夕刻、30男と40女は「FFドコまで行った?」的な話題で盛り上がっていた。
「○○くん(私)はやってないの?FF」
 FFなんてやってねぇし。ってか何の略だよFF、フィストファックか?まぁ、どっちにしろやってねぇのは間違いないワケで。デジタルガジェットとか好きだとFF好き扱いにされる違和感。

 確かにペーエスペーは持ってるけど、懐ゲー用携帯エミュ専用マシン(UMDのゲームは一切購入してません。ヤリたいの無ぇし)って感じだから昨今のゲームブームとは根本的に相容れないスタンス。


 携帯電話で音楽を聴いている人の姿が一般的になってきたように思う。オレがJ-SH51で聴いてた4年前は随分と奇異に視られたモンだったが。世間のライフスタイルの進化を実感する。

 勿論、端末そのものも進化しており、現在は転送した音楽データを再生する形式があたり前田の「アコーズ、クラッカーだ!」(てなもんや&ガンダムのコラヴォレイションです)なんですね。

 J-SH51(及び後継機の52とか53)なんか、MP3プレーヤー機能搭載なんつっても音楽ファイルのデータを転送してそれを再生するのではなく、本体にダイレクトエンコーディング機能があるという代物。今だと詐欺紛い(笑)

 簡単に言うと、ラジカセなんかと光ケーブルで繋いで等速でダヴィング、するだけ。ボクは“ラジカセ”じゃなくてPCと繋いでたけど、昨今の“PCからの転送”とは根本的に違っていて、要は“音が鳴ってるモノ(としてのPC)”に繋いでその音を携帯で直接録音してるだけなのであった。

 録音形式も“独自の”MP3なので逆にPC側に転送することも出来ない(アウトプットのインターフェースはイヤホンジャックぐらい)という、名ばかりのMP3機能。いやマジ今だと詐欺紛い、確実(笑)

 でも、それでも充分当時のオレには新鮮だった。携帯から音楽が流れる、ただそれだけのためにドコモから移行させるだけの魅力があった。デジタルガジェットヴァカとかモバイルヴァカってのはそういうモンです。

 こんなボクだから初代VAIO type Uソニスタモデルを即買いしたのは蓋然だった。通勤や出張中での用事程度をこなしてしまうW-ZERO3を手にした今じゃ単なる据え置き(19型モニタとIBMのウルトラナビ付きキーボードを繋いでいます)の超省スペースPCに成り下がってしまっているが。

 とはいえ、VAIO type Uは素晴らしい機種だったと思う。最近公開された、マイクロソフトの“Origami”というコードネームのUMPC(Ultra-Mobile Personal Computer)プロジェクトに限りなく近い構想が2年も前にサラっと実現していたワケだから。

Origami準拠PCの大まかな条件としては、
OS:Windows XP Tablet PC Edition 2005
CPU:Pentium M/Celeron MまたはVIA C7-M
HDD:30〜60GB
ディスプレイ:最大7型のタッチパネル内蔵液晶(解像度800×480ドット以上)
通信用インターフェース:Ethernet無線LANBluetooth
重量:2ポンド(約900g)以下

 ウチのVAIO type U(VGN-U70)との相違点はOS(XP pro)とHDD(20GB。但し後継機のVGN-U71Pは30GB)とBluetoothが実装されていない点ぐらい。

 大体、重量なんつったらOrigami基準を大きく下回る、550gだぜオイ(ってかソレを「重いから」という理由で携帯しなくなったオレはモバイラー失格っぽいが)。あ、一応言っとくと、ボクはアンチソニーです。アンチソニーVAIOファン(アンチ巨人の長嶋ファン、みたいな感じ)。

 ・・・そういやもっと小さいXPマシンがありましたね。CPUはOrigami基準を下回りますが、小ささ・軽さだけなら最強でしょう、OQOオクオ。現在はスペック強化版のOQO model 01+があるみたいです。
(ttp://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/09/28/101.html)

 PDA並の起動時間と携帯電話級の重量、そして長時間駆動が実現したら、またUMPCを購入してもいいな、と思う。何に使うかなんて全く考えてないけれど。それでいいんですよ、ってかこれくらいヴァカじゃないと真のモバイラーにはなれないんじゃないかな(笑)