モデルの1人は北一輝

西田啓

 11月3日、休日だと知る。何か儲かった気分。


 完全無料のインターネットテレビということで最近はCMもちょくちょく視かける「Gya 0」。まだまだ赤字なようだが、将来的にもっと視聴者が増えればスキップ不可避なCMを強要するところに広告収入の活路が見えてくるのかも知れない。

 が、「そうですね、タダなんだから甘んじてCMも視ますよ」なんていつまでも思ってる程お人よしではございません。所詮はストリーミング。コンテンツ本編の場所を解析して(CM以外を)直でDLすりゃいいワケですよ。

 と思って試しにやってみたんですが、理屈は合ってるんでしょうけど実際のところ解析ツールとか使うんだけど、サーバの何処にあるかがイマイチよくわからない。う〜ん。素直にCMでも視ますか(笑)


 なんとなく美輪明宏喝采 銀巴里ライブ』を通しで聴く。ちょっとしたMCにも知性とエスプリが感じられますね。思わず、続けて『白呪』も聴く。何度聴いてもやっぱこの人は凄い。ビブラートの人だなぁ、美輪さんって。ささきいさお氏とも違うビブラート。


 たまにゃ時事ネタ。東京証券取引所がサーバダウン(?)で全銘柄取引停止だったんだそうで。もしサイバーテロだったらエラいコトですね。フと『ガサラキ』で西田啓氏が、米国が仕掛けた穀物モラトリアムへの対抗手段として日本の全ホットマネー(国際金融市場を動き回る投機的な短期資金)を集中投入して米国経済を破綻させようとしたのを思い出してしまいました。

 それにしても、もう7年近く前の作品なのに今でも折に触れて観返してしまいます。こういう“闘い方”って凄く新鮮だったんですよ。米国の経済を破綻させるとはいえ、日本の資産を全部投じてしまうワケですから勿論日本だって破綻します。これに対し西田さんは
「(我が国の)経済の崩壊、元より望むところです。その為に私達は準備を進めてきたのです。三年の間、国民を貧しさに耐えさせる為に。

 今我々は仮令、国民に貧しさを強いるとしても、三年の間は凌ぎきる自信があります。しかし、同じ三年間の破滅的な経済不況をアメリカは耐える事ができるでしょうか。

 確かに、私の個人的な目的はもっと別のところにあります。それは、この国を貧しくすること。この二百年間、人はただひたすら発展の幻想に踊らされてきました。しかし、宴は終わったのです。今我々が為さねばならぬのは、人が歴史を刻み始めて初めて、目の前の坂を胸を張って堂々と下ること!」

 或る意味、『動警察パトレイバー2 the Movie』での荒川茂樹の科白「この国はもう一度、戦後からやり直すことになるのさ」に通じる。まぁ、荒川(や柘植)が西田氏と違うのは、彼は革命家ではなくテロリストで終わってしまった、というところだろう。

 腐りきって堕落した日本、それでも米国程に病んではいない。西田氏が予見した“三年”の根拠である。彼は一度は日本(人)に失望しつつもやはりそこから脱することはできないと知る。そんな西田さんの隠れ名科白
「信じています。誰が何と言おうとも私は否応無く日本人なのです。」
は、胸を打つ。

美輪明宏全曲集

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ガサラキ DVD-BOX

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