よいこのモバイラーのみんなはコッチを買ってネ!

W-ZERO3

 終日会議。ん?今日会議だったのは管理職のみだったような。じゃぁオレのは?そうかこれが脳内会議か。どうりで仕事の方は信じられないくらいに凡ミス連発だったワケだ。

 議題は、本日発表されたシャープ製スマートフォンW-ZERO3」について。OSにWindows CEもといWindows Mobileを採用し、スライド式の“殆ど”フルキーボードを実装した、単体での最強携帯端末。しかも、今日は発表だけで発売は来年夏くらいかしらと思いきや、年内(12月上旬予定)だというからもう大変。11月下旬発売予定の京セラ製エアエッジフォン「WX310K」への乗り換えを考えていたのに寝耳に水。

 普通に考えたらW-ZERO3で決まり。はい決定。・・・なのだが、オレはモバイル王になる男。単体のスペックだけで決めるようなそこいらのモバイルヲタとは一寸違う。ウィルコム系故“PHSからスーパースペック端末への超進化”という錯覚に陥りがちがだが、よくよく考えたら“PDAに電話機能をつけただけ”の代物。いやマジそれ以上でもそれ以下でもない。

 まだ駆け出しのモバイル番長だった頃、hp社の今は亡き名機jornada568を発売日に7万近く出して購入し、カードタイプのエアエッジ(当時はまだエアエッジフォンは無かった)をブッ挿していたが、楽しかったのはほんの数週間程度だった。

 ウェブブラウズをしていてもブラウザがタブ式じゃないからストレス溜まるだけだし、気になるファイルがあっても気安くDLできない。WMP for Poket PCでmp3が再生できるとはいってもウェブ上で発見したファイルをDLしてその場で・・・というのではなく母艦経由でファイルを転送しなくてはならなかった。なんとなくPCライクであればあるほど、本当のPCとの絶大なる格差に落胆したのを覚えている。

 要は電話がついたからといって、PDAは所詮PDA。できるコトなんてたかが知れてる。母艦(モバイル系ジャーゴン。自宅のメインPCを指す)との親和性が幾ら高かろうが、VAIO type Uという“母艦そのもの”を持ち歩いているオレにはどうでもいいことだ。だってこれ以上のモバイル環境はないワケで。

 また、キーボードが実装されているとして、一体どれほどのメリットがあるだろうか。携帯にしては長文メールが書き易い程度だし、幾らブログブームとはいえ、日々それなりの(内容のヴァカさ加減はおいといて)量を書くボクには不向き。出張中の更新にしても携帯用折り畳みキーボードを使うが、やはりPC用の携帯品とPDAのソレとじゃタイピングの効率も違うだろう。

 また、キーボードがあるということは逆に、ブログのコメント等の“一寸した文章でいい”場合にも両手を使わなければならず、満員電車の中で吊革に掴まりながらという場合が多いボクにはサイズや重さも含めて、てんで不向き。

 総合的に判断した結果、片手で気楽にウェブブラウズできることの方がボクには重要だ。今現在、PCサイトに非対応の味ポンで視れないサイトが視れればそれで充分。だって“それ以上”を欲した場合はVAIO type Uを出さなきゃ解決しないのは今後も変わらないだろうから。

 あと、気になったのはバッテリの持ち具合。連続待ち受け時間は約200時間だそうだが、これは電波状態ランプ消灯時のハナシだし、連続通話時間は約5時間と電話にしちゃあ長いかなと一見思わなくもないが、肝心のPDAとしての一般的使用時間の記載が無い。意外にもたない?

 一台に色んな機能を盛り込む一番の弊害は駆動時間が少なくなることだ。高性能なデジタルガジェットもバッテリ切れたらただの鉄塊に過ぎない。モバイラーが最も恐れているのは実はそういう部分である。バッテリが切れたらモバイラーとしての自分も死ぬ、みたいな(笑)

 だからといってボクに、ACアダプターを毎日持ち歩いて充電するなんて根性はない。ボクが目指すモバイル王というのは力技でモバイルするんじゃなくてスマートさを信条としているので。

 だから、京ポン味ポンのようにUSBケーブル1本だけ持ってれば会社のPCでも、更にPCがなくてもコンセントからのUSB電源変換ができる小さなアダプターと組合せさえすれば、ドコでも充電ができるようなお気楽さは何物にも代え難い。

 ただ、ボクがこのタイミングでのW-ZERO3の発表を朗報と思ったのは事実。WX310Kへの乗り換えや購入を見送ってW-ZERO3に行くモバイル弱者が増えそうだから。WX310Kを発売直後に入手できる確率が上がるでしょ(笑)