呼ばれて飛び出てピュピュピュピュ〜〜〜

ヴァンゲリス・パパサナシュー

〜料理と政治が同じならエロだって同じようなモンだろ〜
 エロDVDを観ておりますと。コトが終わって、迸り出た男のリビドーの量に対して女が
「たくさん出たネ」
なんて総評を述べるシーンが。おいおい、そんなトコから拓さんが出てきたら恐ぇだろ。なんて本来の目的を完全に忘れてツッコミをしてる俺。いけね、また政治ネタを。


車だん吉より轟二郎の方が安定感ありますよね、三輪だし〜
 昨日は新作車映画を観たワケだが、そういやガキの頃にも車映画ってあったなぁ・・・ということで『キャノンボール』『キャノンボール2』連続鑑賞。

キャノンボール
 当時は、騙されたという印象しか無かった。だって成龍(ジャッキー・チェン)と許冠文(マイケル・ホイ)の共演って訊いたら俄然ワクワクするでしょ、それが思いっきり脇役なんだもんなぁ。成龍がドライバーで許冠文はメカニック(ナビ)なんだけど、何故か2人とも日本人という無茶な設定。だって思いっきり広東語ですよ。日本語らしい日本語といったら成龍の「サヨナラ〜バイバ〜イ」ぐらいか。厳密には“バイバイ”は違うんだけど。車がスバル(車種わからん)だったからか。ロケットエンジン搭載してた。

 成龍は乱闘シーンで雀の涙程の見せ場があったが、こういうおバカ映画でこそ活きる筈の許冠文を“誰がやってもいい”ような役どころに留めてしまった(案の定、2では登場しない)のは誠に遺憾である。以上はガキの頃のキモチ。勿論、これは今でも変わらないが、オトナになると新たな発見というのは別途あるもので。

 ロジャー・ムーアになりきってるうえに007狂というとんでもない男の役を演じたロジャー・ムーア本人。一種の擬似セルフパロディを楽しんでやっていたのが伝わってくる。

 そしてナンといってもこの人、サミー・デイヴィスJr.。一挙手一投足・表情・喋り方、その全てが面白い。是非とも許冠文と絡んで欲しかった。


キャノンボール2』
 1作目で騙されたと思っていたため、今回が初鑑賞。主役はバート・レイノルズだとは分かっちゃいるが、それでも成龍が気になるのは世代的なモンかしら。相方が許冠文からリチャード・キール(この人、いつもアンドレと間違うんだよなぁ。いや、アンドレ・カンドレじゃなくて)になってたうえに、成龍がドライバーからメカニックになってるし。そりゃぁ、マイコン(笑)のキーボードを叩く成龍って逆に笑えるけどさ。車は三菱になってた。しかも水陸両用。

 あと、ヤクザの親分役でテリー・サヴァラスが出てた。『刑事コジャック』の人ね、って若い人は知らんか。これってやっぱしTVの洋画劇場なんかで放送した時の吹き替えは森山周一郎氏だったんだろうか(他は有り得ねぇ)、DVDは字幕しかないので(泣)

 バート・レイノルズの車に同乗してきた偽シスター2人組みの1人がなんとなく林檎門師匠(http://d.hatena.ne.jp/STARLESS/20041003)に似てた。年代的に本人ってコトは有り得ないんだが。誰なんだろうか、この人は。

 そしてナンといってもやっぱりこの人、サミー・デイヴィスJr.。“三度見”するシーンがあるのだが、鳥肌モノの面白さ。ここだけ何回も観たほど。後半でリアル師匠にあたる、フランク・シナトラ御大まで登場します。凄ぇな。

 全体的には、1と2を通してドム・デルイーズの愛すべきおバカさんキャラに救われる、そんな作品。車って基本的に興味ない(ランボルギーニを社名じゃなくて車名だと思ってたくらい)んだけど、スーパーカーってのはなかなかいいね。個人的にはCountach LP500とか、バカみたいに直線で構成されたデザインってスキ(ギャプランとかね)よ。お年玉を貯金してそのうち買おうかと思いました。


〜さっき食べたカレー〜
 もう出てきたのかよ、と思ったら単に下痢気味だったんだった。ゲリといえばヴァンゲリス(VANGELIS)なワケですよ。中学の頃、親父のCDラックの中にアルバム『反射率0.39』を見つけ、なんじゃこれと思いながら1曲目の「Pulstar」を聴いた途端に全身に衝撃が走ったんですよ。

 なんでかってーと、地元局で夕方のアニメの前に「中日新聞ニュース」って5分程度のニュース番組があったんだけど、そのテーマソングだったんですよ。なんであの番組のテーマソングがウチに!なんて思ったんだけど、よく考えたら逆で、番組がこの曲使ってたダケなんだよね。或る意味センスいいんだけど。

 ヴァンゲリスという人はギリシャの偉大なコンポーザーなんですわ。シンセサイザー奏者って思われてることが多いんだけど、パーカッションとか色々全部自分でやっちゃう人なんで、正式にはコッチが正解かな。

 知らんという人、多いと思うんだけど、全世代を通して彼の曲は絶対どこかで耳にしてる筈。古くは映画音楽(メインやエンドテーマ系)として『炎のランナー』『ミッシング』『ブレードランナー』なんかをやってます。意外なところだと『南極物語』も(笑)

 最近だと、「Anthem 〜 2002 FIFA World Cup (TM) Official Anthem」とかも彼の作品ですね。あと、アテネ五輪の公式テーマ曲もね。流石にコレ聴いてないヤツいないでしょ。

 上記はソロになってからの活動。元はといえばやっぱこの人もプログレなワケで。伝説的バンド、アフロディーテス・チャイルド(“デスチャ”といったらコッチなんですよ、俺だけだろうけど)のリーダーだったお方です。

 インタヴューはおろか、ライヴパフォーマンスすら滅多にしないという不思議なアーティスト、ヴァンゲリス。そりゃぁyesには加入しない(エーゲ海あたりでブラブラしてたジョン・アンダーソンと仲良くなって、リック・ウェイクマンの後任を打診されたが辞退。但し、交友自体は続いており、後のヴァンゲリスのアルバムではジョンが参加している)ワケだわさ。

 まぁ、観たかった気もするけどね。歴史が変わってABWH(イエス史上至高の4人をフィーチャーしたグループ。アンダーソン、ブラッフォード、ウェイクマン、ハウ)じゃなくてABVHになってたかも知れないじゃん。

 そんな感じで突発的物欲発動によりベスト盤(というか集大成盤)『オデッセイ 〜 ザ・ベスト・コレクション』と前述のジョン・アンダーソン参加作品である76年発表の『天国と地獄』をアマゾンで購入(『666 〜 アフロディーテズ・チャイルドの不思議な世界』は売り切れだったので断念)。オデッセイって彼の本名なんだよね。どこまでもカッコ良すぎだよな〜。