所々読み難いでしょうが我慢して下さいアフリカサイ、インドサイ

マイケル・ホイ

 日テレは24時間テレビやってんですね。知ったのは昨日深夜。ガキの頃、日曜午前(だったと思う)の恒例であった虫プロのアニメぐらいしか観た記憶ありませんが。日テレで24時間やってるということは、普段よりもそれなりに深夜帯のTV視聴人口は多い筈。しかもチャリティー名目でやってるから所謂深夜にしては些か健全で大人しい内容。

 そこで、したたかな他局はザッピングからの移住者を狙うワケだ。コレ編成の鉄則。一番充実してたのはCXの「登竜門F」。元日の「爆笑ヒットパレード」の若手だけ版みたいな感じで、明け方まで生放送でネタをヴァンヴァン流すという戦法は流石だと思った。まぁ、ボクは元々日テレ観てたワケじゃないけど。明け方に観るパッション屋良は妙な面白さがあったなぁ。


 インターホンのチャイムで起床。そう、遂に『Mr.BOO! DVD-BOX 初回限定生産(Tシャツ付き)』とご対面。何が嬉しいかって、やっとやっとの祝・商品化。しかも自分の行動が形になった(といっても「たのみこむ」で商品化に一票投じただけだけど)ってコト。そして、ナンと言っても吹き替え版ってコトに尽きるでしょう。広川太一郎万歳。このお方の吹き替えで観なきゃ意味なかったりなんかしちゃったりするワケですよ、もわぅ。

 一作目の『Mr.BOO!』(サブタイトルなし)のみサミュエル・ホイとリッキー・ホイの吹き替えをそれぞれビートたけしビートきよしのツービートが担当(ここらヘンが如何にもTV版らしい)してます。有名なのはサミュエルが故:富山敬氏でリッキーは安西正弘氏ですね。今回のDVD-BOXでも『ギャンブル大将』以降はこのお二人の吹き替えになってます。勿論、マイケル・ホイは広川先生。他に誰がやれるっての。

 ただ、『鉄板焼』だけがどういうワケだか字幕版のみなんだよね。なんでだろ。まぁ、コレと『インベーダー作戦』だけは元々当時のゴールデン洋画劇場のビデオをデジ化保存してあったからいいんだけど。んで、取り敢えず今日は『アヒルの警備保障』を。

 BOO!好きは“アヒ警”と略します。個人的には『インベーダー作戦』を抑えて最笑傑作。もうね、微に入り細に入り一事が万事呆れるくらい面白い。マイケル・ホイって普通に歩いてるだけでもコミカル極まりないんだから凄ぇですよ。しかも、どこを切ってもポキン、広川太一郎

 なんつーか、もうこれがかっぱえびせん並に病み付きになるワケですよ。日中(返還前の香港だけど)笑いのコラヴォレーション、鬼に金棒、シナジー効果。軽快なんてのをとっくに超越しちゃってる広川節にはもう笑うしかないんであります、サケ・マス、東武東上線の駅は成増、なんちゃって。

 まぁこんな具合に、シリアス作品じゃないんだからって、渡された吹き替え版の台本を好き勝手書きえてたという五輪(逸話)真弓を残す広川先生。インベーダー作戦での編成局長と売れないタレント(マイケル)の会話でハマりましたね。
「あんた何が得意なの?」
「歌と踊りは得意中華の麻婆豆腐」
「それはもう見た見た(呆)」
「・・・あ、司会なら、特にクイズ司会ならダントツペッペンチョンチョコリンですよ」
「そこでやってみて」
ってな具合にもうダジャレとは呼べないようなツッコミ不在の言葉遊びがめくるめく展開されるのです。当時小学生には衝撃でしたよ。口論シーンとかでも
「まぁまぁまぁまぁ、ぱぁぱぁぱぁぱぁ」
デカいタイヤに入って階段を転がり落ちるシーンでも
「いタイヤいタイヤ」
だし。エスカレートした広川先生は遂に、マイケルが喋ってないシーンでも勝手にダジャレ言うようになっちゃうし。でもそれが異様に面白いという。観たことない人には絶対伝わらないだろう自分の表現力の無さが恨めしい限りです。

 モンティ・パイソンと落語が好きとか言っちゃうヤツは評論家ぶってスカした野郎が多いですが(当社比)、Mr.BOO!も好きって言うんなら信用していいかも知れませんね。ま、ボクがそうなんですけど(笑)