そのままの君が(キモくて)好き

新日Tシャツ

〜CM〜
『旨チョコミルク』の竹内力。嘗て一世を風靡した「スカトロマニア」という実しやかな噂だけが思い出される。心なしか、チョコのブラウンがそれを促進させているような。


課長は出張。午後からは部長も出かけてしまったので、部内に平穏な空気が流れていた。明日の出張がハードになったが、その分今日もさしあたってやることがなくなってしまったので一応の終業時間までウェブブラウズして過ごすことに。といっても一応仕事関係の調べ物、ということで。なんだこの文章、昨日も書いたような。

Sleipnir 2.00もbeta3が公開されていた。自分のPCには完成版を入れたいので、目下会社のPCに導入して使い勝手を検証している次第。ヤなヤツですよ。beta3になって漸く、お気に入りをフォルダ単位で開けるようになった。ま、そんな感じ。

まだbeta仕様というだけあって、旧版から直でのお気に入りをインポートがうまくできない。一旦IE経由でやろうとしたら間違ってIEのを旧版に上書きしてしまった。最近集めた、仕事に使えそうなサイトの情報が全部消えてしまった。間抜け。

仕方ないのでまたイチから色々集めようかな、と思っていたら気になるサイトが引っ掛かった。
ttp://www.oxiare.net/fashion/
一見すると面白そうな感じがしなくもないが、よくよく読むと「・・・」な内容。脱ヲタをファッションやコスメ関係だけでどうにかしようというのがそもそもナンセンス。だってこの人の理屈だと、逆説的にファッションセンスが無いとか地味なだけの人も「そういう服装をしているということは・・・お前ヲタクだな!」という、ナンとも間抜けな決め付けを成立させてしまうことになるんだモン。

特にここ数年は、局地的に発生した流行がメディアの謀略によって急速且つ歪曲的に伝播するという悪い風潮が絶えないでいる。都会の女子高生が全員ヤマンバだったなんてコトないでしょ。一部ですよ、極一部。実際、間違いなくブームだった筈の日焼けですら、濃淡の程度は、イっちゃってる娘と所詮流行と捉えている娘の間ではかなりの乖離があったワケで。

このサイトで語られていることとは一見関係ないような上記の事例。しかし、ここに重要なヒントが隠されている。

急速に一般化してしまった流行は、毒気を抜かれ形を微妙に変え、特にリーズナブル系のカジュアル用品の中でのトレンドとなって再び市場に戻ってくる。ファッションに興味もなく、それでいてダイエーとかヨーカドー等の大型量販店でしか服を買わないような人(ヲタ・非ヲタ関係なく)がテキトーに摑んでしまう選択肢の中にそれがあったりするという訳だ。

余談。そんな書き方もしたが、今やヨーカドーもなかなか侮れない。旗艦店であるイトーヨーカドー甲子園店ではティーン向けのキャラクターブランドとして人気の「ガールズパワーマニュフェスト」のショップもオープンさせているくらい。価格的な違和感さえ生じなければ出来るだけファッション性のある店舗MDにしたいのは当たり前か。個人的には「ガールズ〜」のキャラって「パワーパフガールズ」のパ○リにしか思えないんだけど。

閑話休題。こうした、流行のコモディティ化が起こった時、当初その流行の伝播を担っていた人々はもう別の新たな流行に身を寄せている。これが流行のサイクルであり、それこそファッションリーダーや服ヲタ以外の人々にとっては実に他愛も無いモノであり、わざわざ御高説を垂れて戴かなくとも結構な問題だと思う。

はっきり言うけどファッションとヲタカルチャーって割と親和性は高いですよ。永野護先生も「80年代ファッションを牽引したのは俺だ」的な発言をされてますし、僕も実際そうだと思ってますよ。コスパにても、キモヲタ自体は否定してもいいがヲタカルチャーまでは否定させないぜって感じがします。これを着てればヲタクでもファッショナブルってカン違いしてる連中のお陰でイマイチ印象が良くないですが、コスパの着眼点そのものはキャラクターアパレルからのヲタ的アプローチとして成功してると思います。

また、「マンガのキャラクターの服装にセンスはない」という論調もヘンですよね。蛭子先生なんかは別として、特に最近の漫画家の先生はファッション誌のスタイリングとか参考にしてるし、マンガの世界の中だけのキャラクターの服装については舞台やシンクロのメイクで街中を歩けないのと同じ。

飽く迄もマンガ用なんであって、それをそのままコスプレ感覚でリアルで着たり、着ちゃいけない体型や顔をした人が着るコトだけが問題なんですよ。コーディネイトのモチーフ(で留めることが重要ですが)にする分には全く問題ないと考えます。

極端な話、褌一丁とかの、物理的・常識的にどうにもできない服装以外ならば少々ダサい或いはヲタ風コーディネイトだとしても、山田優が着てりゃ問題ないで訳でしょ(笑)。あと逆にハイヒール・モモコ泉ピン子の全身シャネルとか堀江社長ジルサンダーも全く羨ましさを感じないとかね。私事ですが、新日本プロレスのTシャツは何気にお洒落だと思います。会社に着てったら「それカッコイイね、どこのブランド?」って訊かれちゃいましたから。

この人、最近までヲタだったっぽい匂いがプンプンしてる。自分が脱ヲタした気になってヲタ批判・脱ヲタ指南してる感じが絶えずしてます。マンガの服装でいうと「安野モヨコ先生のマンガだけは別」とか書いておられますが、西村しのぶ先生とか吉田秋生先生とか一条ゆかり先生のことは御存じないのでしょう。ヲタだった時のレヴェルですら中途半端って気がしてなりませんね。

なんというか、如何にも“ザ・『電車男』以降”って感じですよねぇ。

蛇足。ヲタファッションの草分け的存在とされている宅八郎氏ですが、あの格好はブラフ。ヲタクという存在にビジネスチャンスを見出し、職業としてユニフォーム的にあの格好をしてるだけですから(そりゃぁ、デーモン閣下の素顔w同様やり続けることが凄いんですよ)。十年以上昔、『電気GROOVEのオールナイトニッポン』(土曜二部)にゲストで来た際、時間帯が深いことやリスナーが少ないとでも思ったんでしょう、ああなる前は全身DCで固めてたことを正直に語ってました。ファッション知識は評論家並。まぁ、それもヲタクだと言ったらそうなんでしょうけど(笑)