山野愛子はでてきません

山の郵便配達

 iTunes追記。PCのスタイルをWindow BlindsというソフトでMac風にしている。PC起動時に広告がでるのを我慢できるならフリー版でどうぞ。俺は製品版を購入しちゃったけど。サブ機の方は更にObject DockというソフトでMac OSXのドックも再現しているが、メイン機のVAIO type Uではモバイル時にドックがあると狭いモニタでは邪魔なんでデスクトップアイコンを全て排除。代わりに「かすみ」というランチャソフトで対処している。

 んで、Window Blindsのお陰で殆どのウィンドウの左上に閉じる・最小化・最大化のボタンがくるようになっている。Mac風味ですから。しかし、最新版に変えたiTunesには適用されなくなってしまった。以前のヴァージョンはできてたのに。オマエはどこのワカメじゃ?そもそもMac系のソフトじゃねぇかよ。と少し憤ってみた。本末転倒。


 以前、唐突に思い出して欲しくなってしまった懐ゲーサントラ(実際はアレンジなんだけど)「ALL OVER XANADU」。ヤフオクで2万なんて価格で出品されていて流石に手が出せなかった私。どうせ入札なんかなくて安くなってまた出てるんじゃいかと思ったんだが、HITしない。ヤフオク以外なんかも調べてみたところ、現在の相場的には2万は“安かった”ということが判明。2万5千とか3万なんだもんなぁ。つくづく貸したまま忘れてる(もう誰に貸したかすら覚えてない体たらく)自分が嫌になる。


〜DVD鑑賞〜
 『山の郵便配達』。ストーリーというならば、タイトルそのまま。中国奥地の山岳地帯の小さな集落を歩いて廻る郵便配達人の業務引継ぎの話。配達して帰ってきてまた配達にでる。誰が死ぬでもなく事件に巻き込まれるでもなく、ドラマティックな出来事など微塵も無い。ただ、少しだけそこにアクセントを添えているのは、老いた郵便配達人の引継ぎ相手が息子であるということ。

 他人とすれ違うことも殆ど無いような、半ば獣道のような山道を歩く父と息子。確かに会話こそ少ないが、次第にお互いが忘れていた絆を取り戻していく過程がとても丁寧に描かれている。途中からフィクションだかドキュメンタリーだか判らなくなってしまった程。

 また、序盤で郵便物が入ったリュックを乱暴に置いたりと、まだ配慮が足りない息子であったが、最終的に父は態度で示す。息子が、風の強い場所で不用意に郵便物を取り出してしまって飛ばされそうになった時、自分の足の悪さを省みず必死の全力疾走で郵便物を捕まえる父。こうした直向な姿が、息子の精神的成長と仕事に対する誇りの形成に一役買っている。

 どうしても父と息子の場面が多いのだが、2人の男を見守る母の存在の大きさもしっかり描かれており、最終的に“家族”というものがみえてくるような作りがとても良かった。自然の美しさ厳しさもさることながら、こういうところもよく観て欲しい。

 また、配達先での何気ない会話の中にも、これまで父がどれだけ村民と信頼関係を築いてきたかが窺い知れる。実によくできた脚本だと思った。隠れた名優ともいえる犬の“次男坊”にも注目。

 昨今の民営化云々とかそういう問題と安易に結びつけるようなことで、この作品を語ったり汚してはならない。