たいへんおいしゅうございました

岸朝子

 非実践的な資料作りの毎日にFU〜〜〜CKッ!そんな合間を縫ってデザイナーと1stサンプルを観ながら企画会議より一足早く(勝手に)春物の打ち合わせ。今回も、閃いたことを好き勝手に言いたい放題。

 営業とデザイナーが意見交換をする際、屡険悪な雰囲気に陥ってしまう原因の1つは、安易にデザインそのものを批判する営業がいることに起因する。マトモにデザインの勉強すらしていない人間(営業)にあれこれダメ出しされて気分を害さないデザイナーはいない筈。オレだったら「じゃぁテメーがやれや!」ってキレると思うモンな。

 チーフデザイナーの方から打ち合わせの打診があるのは、オレがデザインの根幹を否定するようなことは絶対言わない、でもそれでいて好き勝手言う人間だからだろう。矛盾はしないさ。俺が好き勝手言うのはデザイン以外なんだから。

 最終的に店頭で売れる商品にしたいのはデザイナーも営業も同じ。ただ、商品にどこまで自分の趣味を反映させたいかという匙加減が乖離しているだけだ。

「あ〜、こんなん全然ダメっスよ、チ〜フ〜」

とアタマからガツンと言い切るのがオレ流。但し、相手がカチンと来る前に

「折角いいデザインなんだからもっと軽い素材にしたら売れると思うなぁ〜。納期も変えてさぁ。いや、マジこのままじゃ絶対勿体無いですよ〜」

 と続けるのがミソ。一番プライド持ってやってるところを否定したらそこで終わってしまう。評価すべきところは必要以上にでも評価(オレ、営業だからどうしてもヨイショになっちゃうw)してでも言いたいことは言わせて貰う。結果、相互理解が成立すればそれでいいじゃないかと思うワケですよ。

「いいデザインだと思うんだけど、30枚はぎ(!)のフレアスカートって用尺喰いすぎですよ。えれぇ高くなんないっスか?トップスと価格が合わなくなっちゃいますよ。シルエットは凄ぇキレーだから、ソレは残しつつ価格を抑える方向でお願いしますよ〜」

 と言って再検討を促す。コンセプトとかブランドイメージを牽引する商品というのは、それ単体の売れ行きを度外視してもブランド全体には必要だったりするものだ。しかし、だからといってそのブランドに許された価格帯から大幅にハミ出てしまってはナンセンス。クチュール系の高級ブランドじゃないんだから。このヘンのヴァランス取りが面白くも難しい。


 夕方、SHITでHATEな社内行事。途中でバックれようと思った瞬間、某学友からメールが。昨日から原因不明の急性肝炎で入院中・・・って、おい。久しぶりに狼狽して「病室に携帯なんか持ち込んで大丈夫なのか?」とトンチンカンなレスする始末。

 まぁ、自分でメールしてくるぐらいだから最悪の展開って程ではないにしろ、心配である。ググったら、一般的にはウイルス系が原因らしいんだとか。去年オレは肺炎で入院したが、一番マニアックなウイルスだったみたいで治療法がHITするまで時間掛かって大変だった。これ読んでくれてるかどうか知らんが頑張れ!


〜SAMさん〜
 随分顔が薄くなったなぁと思ったら女子サッカーの澤選手だった。が〜ん。そういや昨日は男子も北朝鮮戦は敗退したようで。素人考えだが、我が国の方が食事や施設等では絶対に優れた環境の筈だ。国際試合で必要なのは、貧しさからくるハングリー精神なのか、はたまた狂信的・妄信的な愛国心なのだろうか。


サザエさんかよ〜
 かつてCX『料理の鉄人』の判定人として“料理記者歴40年”というコピーで出演されていた岸朝子さん。番組は何年も続いていくのにコピーは一向に変更されないのがなんとも隔靴掻痒であった私。先日、なんとかって雑誌のゲスト編集長を務めたとかで「料理記者歴50年の岸朝子さん」と紹介されていて、胸の痞えがやっと消えた気がした。打倒!牛丼一筋80年(マンガ版)ってコトで。