金の力で正義を守るというのも一寸面白い
頸の痛みが癒えぬまま、映画館へ行ってきました。ってかハリックス55全然効かねぇよ。
〜バットマン ビギンズ〜
基本的にアメコミは門外漢なんで、そっち方面での比較対象といったらスパイダーマンぐらいしか思いつかない。
ヒーローと一般市民、二つの顔を持って生活しているのは両者同じだが、方やドジでヘタレな貧乏学生(スパイダーマン)、方や資産家(バットマン)と、その社会的立場や金銭的余裕は全く正反対といっていい。
また、生身の体そのものに特異体質を獲得し、単にヒーローとしての装飾・服飾的な意味合いでコスチュームを纏うスパイダーマンに対し、“ちょっと修行した程度”の身体能力を相応しいレヴェルに引き上げるための特殊スーツや武器・ギミック(ガジェット?w)の数々を駆使して漸くヒーロー足り得るバットマンという、パワーや特殊能力の源泉の違いも興味深い。
どちらも描き方次第で面白くできる素材だろう。前者は無頼派の魅力があり、後者にはチームプレイを含めた演出の妙を期待することができる。
ただ、個人的には特殊能力系が好きなので、やはり全面的に惹かれるヒーロー像ではないんだよね。なんというか、V3とライダーマンに置き換えてしまう私。
今回は出てこなかったけど、この新生バットマンがシリーズ化した暁には絶対登場するであろうロビン(勿論、島田歌穂じゃない方)。彼は少年ライダー隊みたいなモンですかね。
ミもフタもないコトをいうならば、やはり僕の中のバットマンは最初に観た『バットマン オリジナル・ムービー』の印象が強烈に残っており(http://d.hatena.ne.jp/STARLESS/20050212)、コレを超えることがまず不可能である以上やはり過度の期待を持って観ることはできないのかも知れない。そう簡単に不可能だとか決めつけるんじゃないよと思うかも方もおられるかも知れないが、観たら解りますから。
頸痛が我慢の限界近くに達していたが、帰宅して熱いシャワーを肩や首筋に当てていたらなんとなく痛みが減退していた(それでもまだ全然痛いですが)。そうか、冷感ではなく温感湿布を貼るべきだったのか。
排球、対伯剌西爾戦。中学の頃はバレー部だったこともあって、格闘技以外ではかなり真剣に観るスポーツである。
未経験ながら多少のセンスとジャンプ力(MAX74㎝程度だけど)を買われて1年からセッターとして異例のレギュラー候補に抜擢されたものの、元々基礎体力がないのと、どうしてもフォーメーションとかサインを瞬時に認識・理解できない(物事をじっくり考えるタイプなので)ということであっさり外されたという苦い経験がある。でもなんかバレーは好き。
本日は解説席に中田久美。個人的には、一番的確な解説ができる人だと思っている。笑顔の怖さはダテじゃない。あと、バレーに詳しいタレントの川合俊一氏(笑)
今日は物凄く濃い試合内容。ボク的にバレーは「拾いの美学」だと思っているのでラリーの少ない男子より断然面白い女子ながら、その中でも久々のベストバウト。
中でもやっぱり木村沙織選手じゃなくて(ってか今回メンバー入ってないし)、菅山選手。元々リベロだったというだけあって守備力はあって当然と言えば当然(とはいえ、「そこまで追わないだろ」ってところまでボールに喰らいつく姿勢は圧巻)。しかし、それ以上にアタッカーとしての能力に驚かされる。170㎝無い(169㎝)んだよね、この人。なんでこんなパワー・スパイクが打てるんだ。
もう万能という言葉しか思いつかない。テクニカルな部分についても、ブロックが機能し出す直前に打ち込むことができる、コースも狙える、フェイント時の球の落としどころも完璧。
また、“意外性”のあるプレーができるというのが一番の強みだろう。普通ではマトモにスパイクを打てるような体勢じゃないところから打って、しかも決めてみせたりする。
そして何より、如何なる状況下でも眼が全く精彩を欠いていない。
文字通り“僅差”とはいえ負けは負けだが、最後の最後まで「勝てる!」という確信すら抱かせてくれるような試合だった。それだけに選手自身は余計に悔しさが残ったかも知れない、しかし、飽く迄も最終ステージは三年後のオリンピックであることを鑑みれば、今日の敗戦に充分な意義は見出せる筈だ。
楽しさ満載のにちようび。シメはPRIDE。
マホメドフ、パンチ大振り過ぎ。ミルコは実力の半分も出してなかったような。8月のヒョードル戦は、今度こそ期待。実現してよね。
田村、様子見過ぎたか。勝って笑顔なし(っていつもか)。
ショーグン辛勝。ドローにして延長やって欲しかったが、実質あの消耗度では無理か。こういうのの判定ってイマイチどうもね。
気の強さが素晴らしかった中村選手。顔がコロコロしてる感じだけど、何気にヴァランス感覚とかいいかも。重心低いし。それにしても、試合中の柔道着脱ぎ捨ては迂闊だったなぁ。その一瞬の“虚”を逆にシウバに突かれてしまったワケで。高橋尚子のサングラス投げ捨てのようにはいかなかった。
オーフレイムって巧いね。スタンドに移行しつつボブチャンチンにシレ〜っとフロントチョーク掛けちゃった。
さくらばくん。彼やSHINJO選手のお笑いパフォーマンスは自分を追い込むには最適だが、だからこそ結果が出せなかった時は悲惨だ。しかし、再度復活勝利をあげてくれることを信じて、ファンは敢えて彼に罵声を浴びせなければならないところだが、試合後の彼の腫れまくった顔をみたら絶句してしまった。
アローナはメチャメチャ強かった。低くて安定した重心、堅実な守りと要所要所でのエゲツない攻め(桜庭選手の切れた瞼上方の傷口に指を捻りつけるあたりは圧巻)。そして終始優位に立つグランドやスタンディングのサブミッションの数々。アブダビコンバット二連覇とのことだが、その称号は伊達じゃないな。