ボーイ、大人をからかっちゃあいけないよ(1巻のテリーマン)

D-TOX

お酒は温めの燗がいい
肴は炙った烏賊でいい
加護ちゃんは太ってた頃がいい
保田はすっかりオーラがない

 舟唄の出だしがイマイチ思い出せません、どうも八代亜紀(本人)です。浜田幸一元議員をみるとジェームス・ブラウンを思い出します。


〜やすだきねん〜
 珍しくハロモニに出てると思ったらそういうことか。何?保田じゃなくて安田?なんだ、忠夫の方か(多分それも違うなw)。。。

サザエさん
 よくあることだが、声優のマイナーチェンジ。伊佐坂先生こと伊佐坂難物(いささか なんぶつ)の声が変わってた。いつからだったんだらう。

〜ワンピース〜
 ウソップが奪われた2億ベリーを取り戻すべく(途中でウソップの敵討ちにシフト)、フランキーハウスに乗り込むルフィ、ゾロ、サンジ、チョッパーの4名。三下相手じゃ強すぎ。鋼鉄製アーマーにパンチの集中砲火をするルフィを観て、対ハート戦で北斗百烈拳を打ち込むケンシロウを思い出した(これ言ってるヤツ全国で推定800万人弱)。

〜D-TOX〜
 これは駄作ではない。何故なら駄作とはダメな作品だから。ダメ以前の作品をナンと言うべきか、私にはその語彙がない。

 連続警官殺しの犯人は自分に私怨を抱いていた。警官あがりのFBI捜査官、マロイ(スタローン)がそれを知ったのは古い同僚が殺された事件現場に名指しで掛かってきた犯人からの電話だった。

 犯人はマロイの自宅前から電話していた。恋人メリーの身を案じ、自宅に電話するもそれを取ったのは犯人だった。

 FBIが犯人の手掛かりを特定できないでいた理由は「犯行の手口が毎回違う」からだと冒頭に言っていたのだが、この2件は同じ(玄関チャイムを鳴らし、覗き穴を視た瞬間にドリルで眼球を潰した後に銃殺。そして吊るす)だったりする。おいおい。

 マロイが自宅に駆けつけた時、メリーは吊るされていた。悲嘆に暮れる間も無く、犯人を建物に追い詰めたとの連絡。おいおい。

 犯人はSWATの格好をして血塗れだという。現場に到着するや犯人を見つけ、1人追うマロイ。奥の部屋に追い詰め、ドアを蹴破ると、犯人は首を吊って自殺していた。頬には血文字で“ICU”。

・・・3ヵ月後

 あっけない幕切れ。メリーはもういない。自分と係わらなければ彼女は・・・。酒場で飲んだくれるマロイ。心の病に冒されていた。

 深夜、メリーとの思い出の家に侵入し、空っぽの部屋の壁に凭れて両手首を切るマロイ。この時はもうマロイの家ではなくなっていたようで、ドアを開けたら警報が鳴っている。この時点で警察が駆けつけますがな。手首切り損。

 友人の薦め(というか強制的に)でD-TOXという警察官専用の秘密更生施設に入るマロイ。元は軍の要塞だったという雪深い山奥のこの施設、警察の上層部しか存在を知らない(公式サイトにもちゃんと書かれてます)ということだが、ロス市警やSWATからの入所者がいる。まぁ、これはいい。アメリカ国内の警察官だから。しかし、イギリスやカナダの警官まで居ますよ。おいお〜い。

 んで、お決まりのパターンですが、マロイが来てから入所者が謎の連続自殺。皆の不安が頂点に達したところで遂に所長が殺され、皆の禁断症状時用の薬も奪われていた。

 折りしも猛吹雪で外界との連絡すらつかない。スノーモービルや主な暖房設備も破壊されている。

・・・犯人はこの中の誰かだ!

 入所時に没収された全員の銃を返してる場合か。こら。最初の自殺者の死体を再確認するマロイ。死体の瞼を捲ると“ICU”の文字が。3ヶ月前のあの日、SWATの制服を着て自殺したと思われたのは犯人ではなかったのだ。犯人は元警官を装ってこの施設に入っていた。なんじゃそりゃ。

 もうね、消化不良と不整合の嵐です。寒さや禁断症状との闘いも特に(具合悪いのが1名だけ)なく。因みに“ICU”は“I see you.(俺はお前を観ているぞ)”のスラング

 猟奇犯罪を臭わせる冒頭の期待を見事に裏切った作品。こういうのって、犯人を連続殺人に駆り立てる思想を具体的に伝えなきゃ面白くないのに、安直な(彼独自の)終末思想で片付けているのが粗末の極み。

 そして、ラストは犯人との対決。寸でのところで復讐(仇討ち)を思い留まり、最後は警察官として更生を果たす・・・んだったら、まだ救いがあるんですが、残念ながらスタローン作品(思いっきり犯人ブッ殺して、「メリー、敵はとったぜ!」)になってました。をいをいをい。

ネタバレ?どうせ観ないでしょ、よいこのみんなは(笑)