お話させていただきます

長井秀和

 突然でナンだが、長井秀和が好きだ。前に、彼のパントマイムについて書いたこともあったが、今日はネタについて。

 私見だが、確実にウケるネタだけやればいいのに、彼はわざと微妙なネタを織り交ぜている(客を試している)気がしてならない。真偽の程は別として、そういう客の反応の薄いネタが好きだ。「・・・って、知るか!」のパターンに多し。彼をメジャーにのし上げた「間違いない!」より好き。あと、ネタ始めの「○○の話」という形式や、ネタ中のニヤつき加減が好き。

 メロンソーダの話(早速パクる)。メロンソーダが好きだ。今夏のトレンドなのか、清涼飲料系数社から発売されている(HPの製品一覧にないので先行かも)のだが、どれも美味い。でも、本物のメロンは苦手です。

 駅降りてコンビニ。ある意味愉快な店員がいる店だが、ソイツ(http://d.hatena.ne.jp/STARLESS/20040714)以外にもなかなか個性的な面子が揃っている。仕事っぷりは実に優秀で応対もソツがない。だけど無駄にええ声の男。

“ええ声”というと最近は「麒麟です」の川嶋氏だが、彼の場合は、元祖ええ声とも言うべき岡健太系。んで、自分でも自覚症状があるような喋り。
「温めますか?」
とか言われる度に、オマエは劇団四季か、世界三大テノールの再来かと心の中で呟く私。


 そんな愉快なコンビニに新しい仲間がやってきた。次長課長の河本氏を気弱にしたような風体の彼は、商品をコンビニ袋に入れる際がメチャメチャ面白い。

 普通に袋を広げればいいのに、やたらイキオイよくバサッ!とやるのだ。今日は、ワイン1本のみを購入した女性がいたのだが、そこでもバサッ!

 三村さんの名ツッコミ「おまえマジシャンかよ!」を思い出した。いやマジ、ワイン消しちゃうかと思ったモン。


 早く帰宅したらテレ朝「おみやさん」。“木曜ミステリー”とカテゴライズされた、この時間帯のテレ朝ドラマが妙に好きだ。「(新・)京都迷宮案内」「(新・)科捜研の女」「京都地検の女」しかし、なんで皆京都が舞台なのだろう。しかも主要キャラは標準語。そういうワケわからん部分も含めて、なんか好き。そろそろ「京都府警 ハイテク犯罪対策室の女」とかやって欲しいな。

 たまにゃ職場でドラマの話なんかもしたいと思わなくもないが、話題になるのは当世風のドラマばかりなのがちと淋しい。そっちは観ていないので。仕方ないからおぢさん方と早野凡平松鶴家千とせなんかの話をする。波多野榮一は?って訊いたら、誰?って言われた。が〜ん。

 そんなおっさん連中の中でも、俺がやってるブランドの生産担当をしているMさんは特別だ。おっさんなのに天真爛漫という言葉が似合う。いや、天衣無縫かも知れん。

 Bさんが社内製品プログラムにデータを入力していた時だ。途中で電話が掛かってきてしまい、一旦PCを離れた。そこへ通り掛かったMさんは、
「なんだよB〜、やりかけかよ〜。俺が続きやってやるよ〜」
電話をしながらBさんは“いいよ、やんなくて”というジェスチャー
「え〜、なんでだよ〜。やっちゃうぞコノヤロ〜」
と言って勝手に続きを入力し出した。
「ダメだって、それ打ち込む前に修正するトコあるんだから!一回Enterしちゃったら、後から直すの大変なん・・・」
受話器を押さえたBさんがそう言い終わる前に
「おそいよ〜。もうEnter押しちゃったよ〜(笑)」
「あ〜!ナニやってんだよ!も〜」
「あはは〜。ごめんごめん!さて、煙草でも吸ってくるかな〜」

 本来ならば他人事とはいえ、僕はこういうタイプが大嫌い。なんだけど、このMさんだけは何故か寧ろ好き。文章だけでは伝わらないような面白い雰囲気がある。妙にいいキャラ。Bさんにしても、実際は顔が“しょうがね〜な〜”になっているワケで。

 また、Mさんは、よく1フレーズだけ唄っていることが多い。コピーとりながら♪マツケンサンバ〜♪とか。
今日なんか
「Mさん」
と呼んだら
「♪・・・ガンダム♪(1stの歌の最後の部分ね)」

 そんな返事あるかよ、と思う前に笑ってしまっている俺がいる。自分の仕事自体はそれなりに真面目なんだが、仕事“ぶり”となると微妙に可笑しいおぢさんである。

 因みに、狸っぽいので茶色い服を着てくると
「ダメだよ〜、オトナなんだから裸で会社来ちゃ!」
とか言われてることが多い。