仙人は、身近に。

石天(ディーン・セキ)於:酔拳

 缶コーヒーのCM。浅野忠信さんと寺島進さんによる「金持ち兄弟」を視ながら思った。俺と妹を命名するなら何兄妹だろう。。。

 何で急にそんなコト思ったかというとメールがきてたから、数年振りに。日本の某外大在学中には一時期国費留学で天津の大学に編入していたのだが、大陸以外にも住みたいということで、去年卒業してからもバイトして金貯めて今は台湾に住んでいるらしい妹。

 メールの内容は、台湾で購入したacer(エイサー)のXPノートがとても調子がいい(ってか日本で使ってた富士通のノートはOSがMeじゃん)とか、日本語の家庭教師をすることで自分的にも日本語を勉強し直すというものだった。“し直す”も何も妹の日本語(母国語)は元々酷い。北京語や広東語は中国語検定で通訳レヴェルの級を取得しているのに(笑)

 そんな妹とは7歳も違うのだが、たまに実家で会うと思わず敬語になってしまう私(笑)。何事も中途半端というか飽きっぽい性格の私と違い、求道者のような精神・姿勢を有しているところをリスペクトしてるってものあるんだろうけど。

ジャッキー・チェン 必殺鉄指拳 [DVD]

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 多分私の影響で、小学校低学年にしてジャッキー・チェンの熱狂的なファンになってしまった妹。中学時代の妹の部屋には日本で入手できる全てのジャッキー作品をはじめ、グッズ・書籍等が店一件分は揃っていた。既に道を誤っていた兄としては、普通にジャニーズ系とかのファンにでもなってくれないかなと自分の事は完全に棚上げして心配していた。

 高校時代には更に手がつけられない状態に。既に所持している作品の字幕ヴァージョン違い(中国語/英字幕版等)や国内では通常入手できない(売られてない)作品の個人輸入を開始する傍ら、自身でもジャッキーに会いに渡香(こんな言い方するのかな?)する始末。

 丁度その頃、私の中で彼女への評価が“呆れ”から“リスペクト”に変わった。ジャッキーのそっくりさんを起用して制作されたバッタモン作品まで揃えていたのだ。因みに作品自体はバッタモンだが、ジャッキーのそっくりさん以外は本物の袁小田(ユアン・シャオ・ティエン。要は酔拳の師匠役の老人)や石天(ディーン・セキ)が出演しているという、ナンとも大陸的で面白い作品。いや、作品の制作経緯とかが面白いんであって内容は・・・。でも石天が麻雀拳(勿論インチキ拳法です)の使い手“麻雀大将”として登場してたりしてある意味必見。主役で光る許冠文(マイケル・ホイ)とは違い、ちょこっと出てきて超インパクトなコメディリリーフ、それが石天。香港コメディマニアを名乗りたいならば少なくともコレは観ておいて欲しい一作。

 大学は学びたい方向が既にマイノリティなので進学先は限られていたらしい。某外大の中国ナンとか学科に進学。上記の理由からか、卒業するまでダントツの主席だったらしい。そりゃそうだ。ちょっとばかり中国語が得意とか言ってる人間じゃ太刀打ちできないよ。ヤツは日本屈指のジャッキーヲタ(当時)だぞ。

俺にも何か特技があればなぁ。。。