“再結成”という言葉の印象について考えてみた

Tokyo No.1 Soul Set

 何度裏切られてきたことか。期待どころではなく落胆や絶望を喚起させる言葉だ、少なくとも私にとっては。おニャン子クラブを筆頭に、ELP然り、クリムゾンやYMOですら、正直微妙なところ。

 そういや年末に読ませて戴いたjackaliさんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/jackali/20041229)で、ソウルセットが再結成していたのを思い出した。再結成したということは何がしかの音源がリリースされているのではないだろうかと思い、調べてみたら案の定「CHANGE MY MIND」なんてマキシ出てましたよ、まぉう。んで早速取り寄せ。冒頭でも述べたが、“再結成”という言葉にはもう散々騙されてきた私。リアルでは全く騙されるなんて事態には陥ったコトすらないのにな(いや、コレだってリアルっちゃリアルなんだが)。しかし、それでもやはり淡い期待を抱いてしまう。いいんだ、ダマすよりダマされる方が幸せなんだ。。。

 …しかし、なんと今回は違った。凄ぇ、イイんだ。マジ。彼らの作品はどれも名作な訳だが、その中でも“もうこれ以上の作品は造れないかも知れない”って思った、活動休止前のアルバム「9 9/9」(厳密にはこのアルバムの曲でのライヴ盤「9 9/9 '99野音」がラストなんだけど)と同等かそれ以上のテンションとクオリティー。単なる話題性や遺産の喰い潰しなんかじゃなくて、活動休止後の各人のキャリアが完全に活かされてる気がしました。

 余談だが、実は、かせきさいだぁ≡聴くキッカケも彼らだったりして。アルバム「Jr.」のシークレットトラックの“バジリコ・バジリコ”という曲(数パターンあるんだけど、コレが最強)でゲストラッパーとして参加してたのを聴いて興味を持った次第。んで HICKSVILLEヒックスヴィルとかキリンジ(彼らを発掘したのはかせきさいだぁ≡なのです)とかと出逢うことができたのです。

 そんなワケで、来月はベスト盤がリリースされる予定らしい。93年の“連作”等の入手困難音源や、94年の“やあ、調子はどうだい”等のアルバム未収録曲等、レーベルの枠を越えた貴重音源を満載した内容らしい。ってか全部持ってるけど、買うよ。

9 9/9

9 9/9

VERY BEST OF かせきさいだぁ

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トゥデイ

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ペイパー・ドライヴァーズ・ミュージック

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Dusk&Dawn

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