ハゲキドリは謡う

装備アイテム:ふしぎなぼうし

 将来禿る予定である。禿ない確率0.000000001%。オーナインシステムとはよく言ったモノで、実家の仏間の壁にずらりと並んだ、ご先祖様たちの写真や肖像画を見る限り、この運命に対し抗う気力は、失せる。宇宙戦艦ヤマトで、真田志郎が何の伏線もなしに実はアンドロイドであると独白したぐらいのウルトラC加減で、実はオレは父と母の実の子ではなかったのだ!ぐらいのことにでもならなきゃ“希望”の“ぴ”の字もみえてこないというもの。あ、ぴなんて元々ねぇか。

 結構前になるが、ある女性議員(小池百合子だったかな?)が国会内で脱帽しないというのが問題になったことがあった。衆院では「帽子、外套、襟巻き、傘、杖の類」の着用や携帯を禁止。病気等の場合は衆院議長の許可を得ることになっている。明文化されているにも拘らず、この議員は「ファッションだから」と突っぱねたのが発端だったと記憶している。

 当時、こんな脱力気味の論争を視つつ、この頃はまだ大学講師ではなかったUさんに「そんなコト言ったらオッサン議員のヅラはいいんですかねぇ?」って訊いてるヴァカなオレ。「う〜ん、先ずは鬘は帽子の類かどうかという事をハッキリさせなければいけないだろうねぇ」って答えてくれるUさんもイカす訳だが。まぁ、帽子じゃないとして(ってか帽子じゃないかw)、ノーヅラは“嘘偽りのない政治家”としての第一歩ですよ、先生方。

「人間禿げて、禿げて、禿げ抜いて、もう被りたいとか、伸ばして巻きたいとか思うたら、一度でも思うたら、はよ死ね。それが人間ぞ。それが【漢】ぞ」

と片山刑事こと武田鉄矢母に捧げるバラードの台詞部分で言ってました。正直名言だと思いますね。そんなワケで禿を受け入れている私。マジで禿てきたら潔くスキンヘッドにするつもり。

 というか社内を見渡しても、自ら必要以上に禿げを卑下し、且つ姑息な手段であわよくば隠蔽しようと画策した人間の方が一様に格好惡く、周囲の人間にも知らず知らずの内に実は色々と気を遣わせていると感じる。

 下の毛だって無けりゃパイパンなんつってそれなりに珍重されるんだから上の毛だって無けりゃ無いで何ら恥じることなどないと思う。コロ助気取りで語尾を「〜ハゲ」にしろとか、別に自分から禿をネタに笑いを取りに行けとは言わんが。

 あと、最近の高木豊氏を観て、改めて”禿の記号性”を思い知らされた。だって、言われなきゃ高木豊だって判んなかったモン。

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