マンガから音楽行った人ってどれくらいいるのだろう
ジョジョは59巻まで読了。読んでる時のBGMは勿論Starless/King Crimson。嗚呼、何と云う贅沢。それにしても「キング・クリムゾン V.S. メタリカ」・・・なんて凄いインパクト。ロックは英国中心のプログレ信者故、メタリカは聴いたコトすらありませんが、King Crimsonは今尚心の支えであります。特に宮殿〜戦慄の音源は聖典といっても差し支えない程に。
ドッピオの額に発現するキング・クリムゾンの一部の名称が
無名時代のエルトン・ジョンがオーディションで落とされたそうです、King Crimsonの。当時の、若きロバート・フリップ翁は「あんなオカマみたいな歌い方のヴォーカリストは要らん」と一蹴したとかしないとか。オカマなんだから仕方ないワケで。んで、確かそん時にヴォーカルに選ばれたのはボス・バレルだったような。当時のクリムゾンはグレッグ・レイクからの伝統でベーシストがヴォーカルを兼務することになっていたので、急遽フリップ翁がベースを教えたという無茶苦茶なエピソードが有名です。が、クリムゾン脱退後のボズが、ポール・ロジャースのバンド、バッド・カンパニーに”ベーシストとして”参加していることからも個人の資質及びフリップ翁の指導の凄さが伺えますね。
昔、CXの「笑う犬〜」を観ていたら没コントの発表(没ネタを放送に載せるということは結局没ではないことだといつも疑問に思ってしまうのだが)で、中川家・礼二が宮殿のジャケイラストそのまんまのメイクで「くりむぞう」というコントをやっていた。「これを聴いていれば21世紀は生き残れる」という父の遺言を妄信して、形見の「宮殿」からこの曲を聴き続けている30歳という設定だったかな。また、くりむぞうはだるまさんが転んだが好きなのだが、”だるまさんが転んだ”の掛け声(?)代わりに、21世紀の精神異常者(原題:21st Century Schizoid Man)が流れる上に、ブレイクのタイミングを完璧に合わせるという芸の細かさは、笑いを通り越して或る種の感動を与えてくれた。礼二本人がクリムゾンのファンかどうかは判らないが、当時業界内でヴァカ受けしたであろうというのは想像に難くない。
先日、社内セールの時のBGMの有線のチャンネルが珍しくブリティッシュロックになっていたようで、
「Red/King Crimson」
「ロンリーハート/YES」
「青い影/プロコルハルム」
というプログレ3連発が流れた。レジを打つ手が震えたよ、まぉう。ってか後の2曲は今となっては普通のポップスとして聴けるけど、やっぱRedはプログレ以外の何者でもないワケで。悪戯に人心を掻き乱すようなフリップ翁のギターのリフと、これまた不安感を募らせるような(スキルの話じゃないので、念のため)ジョン・ウェットンのベースラインと歌唱、時に無機質で無慈悲な響きのビル・ブラッフォードのドラミング。絶望への序曲のようなこの曲が流れる中、全く意に介さず(というかそもそも聴いてないんだろうな)買い物をするオバさん軍団を視ていたら、頭の中で勝手に「One More Red Nightmare」が鳴ってた。
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