敢えて無駄に過ごす時間、プライスレス

デスラーの頃は伊武雅之

 昨日、あんなに寒かった社内が嘘のよう。ってか、なんと昨日は空調の機械の設定を間違えて社内を冷房していたらしい。こっちの方がよっぽど嘘みたいな話だ。カラオケボックス建てたらドアが狭くて肝心のカラオケマシーンを搬入できなかったという伝説的経営術が自身のギャグ並に有名な故・荒井”なんだバカヤロウ”注御大クラス決定。ついでにデスラー十字勲章も遣わす。デスラー総統はたまに顔色いい時あるから油断できんな(当時バイトのアニメーター多かったから・・・という説が意外に有力なんだそうだ)。

 最低限の社会的常識というかニュースは知っておかねばならないらしい。何故なら、知らずにいると恥をかくことが往々にして起こり得るからだ。新潟が物凄い大雪だなんて知らなかったぞい。ってか世界中で異常気象が起きているなんて知らなかったぞい。鈴木蘭々のデビュー曲が「泣かないぞェ」だってことは知ってたぞェ。あと、野呂圭介がウイルスになってブラウン管(こんな表現も今後少なくなっていくのだろう)に復帰してたなんて知らなかったぞい。え、PCウイルスじゃないの。あらそう(素子口調)。まぁ、オレは物を知らないキャラの方がオイシイって思ってるから関係ないがな。

 Klatzさんのブログ読んで(http://d.hatena.ne.jp/Klatz/20050112)。オレが一時期ハマってたスニーカーは「Wear:Air」というブランド。ブーツで有名なドクターマーチンの生産ラインを使って作られるんだそうで、ドクターマーチン・スニーカーとも微妙に違うんだそうだ(そりゃブランド名別だもんな)。価格は7,900円〜13,000円あたりと、高からず安からずで普通なんだけど、生産数が極端に少ないんだそうで、自分以外で履いてる人を視たことがないくらい(そりゃ実際はそれなりに居るだろうけど)。取り扱い店舗もあんまりないしね。兎に角ハイセンスでテクノなデザインに惹かれて新作出る度にチェックしてました。4〜5足持ってます。そのうち1回くらいしか履いてないヤツもあったりするんだけど(Wear:Airに限らずスニーカーはそういうの多いかな)。まぁ、観賞用ってコトで。まぁ、S井くんみたいにボロボロにしか見えない(しかも中古の)スニーカーに万単位のお金出せないもんな。「うぉぉ、ナイキのロゴが昔のヤツだよぉ!」って言われても(汗)

 ニューバランスで思い出したコト。大学4年の頃、K倉くんが「どう?この前買ったんだけど」と履いていたスニーカーを指差した。
「へぇ、これどこの?」
ニューバランスだよ」
「ふ〜ん、ナイキのニューバランスか」
「・・・」
「ん?」
「ナイキとニューバランスは、別物ね」

 本当に物を知らないというかなんというか、特に学生の頃はまだファッションとか普通以下に関心なかったからな、俺。ってか外見を気にすることを惡だと思っていたあの頃。かといって社会人デビューとかしたワケでもないんだが。

 大学の時は敢えて木造風呂なしトイレ共同三畳一間とかに住んでみたもんな。所謂”普通”のアパート移ったの4年の時だわ。老朽化でそこ取り壊しになったからなんだけど。学生時代は色々やるのもいいだろう。オレは逆に何もしなかったけど。

 学生って若いこともあって案外バイトってできちゃうじゃない。N崎くんとか警備員とかなんかいっぱい掛け持ちして毎月40〜50万とか稼いじゃってたもんな。オレみたいなヴァカは「なんだ、意外と働くのって簡単じゃん」とかってすぐ世の中舐めちゃうなって自分で思ったので敢えて働かなかったなぁ。

 就職したら嫌でも毎日働くんだから、そうなってからは超長期の休みって金だしたってそうそう買えないんだからって思っちゃった。だから毎日毎日を”積極的に”怠惰に過ごしてたりしてみたもんだ。暇はあるけど金はない。そういうのが正しい大学生の在り方だなぁって信じてたりしてさ。

 今となっては後悔もしてないが、だからって満足もしていないかな。朝から晩までTV観て、社会とはナンだとかボケェ〜っと考えてみたりして。確かに、バイトばりばりやって旅行とかして見聞を広めるような学生時代でもよかったかなって思う。でもその反面、もし実際そうしてたら、逆に一見無駄っぽい時間を浪費しててもよかったかなぁって思う自分だと思うな。高倉健の次の次くらいに不器用だからどっちも満喫するようには生きられなかったワケで。

 確かに勉強した訳じゃないから大学で役に立ったことなんかないって言うのは気が引けるけど、大学生をやってたこと自体はやっぱなんだかんだ言って貴重だなって思う。なんていうか、モラトリアムな時期を限りなく無駄に消費したことで生まれる一種の心のゆとり、みたいな。