本名:ハンナ・ファニング
まずは昨日の続き。日記を書いた後、夜中の映画で「ロング・キス・グッドナイト」やってて思わず全部観そうになる。以前やはりTVで観て記憶に残ってる作品。8年前以前の記憶を喪失したままながら平凡ではあるが幸せな生活を送っていた極普通の主婦が、ひょんなことから国家の秘密機関所属のエリート暗殺者だった頃の記憶を取り戻してしまうという話。設定も相当無茶苦茶だが、主演のジーナ・デイヴィスがそれ以上に無茶苦茶カッコイイ。後半はアクション過多で食傷気味になってしまうが、それを差っ引いても妙に好きな娯楽作品。早起きして帰京せにゃならんので半分しか観なかったが。
〜マイ・ボディガード〜
”「レオン」から10年、極限の愛再び”こんな陳腐なコピー読まされて「うおぉ!観たいぜ」なんて思う訳ねぇだろ、普通。”レオン系”なら「レオン」が最高峰。なんでそれ以下の作品観る必要があるのかっての。
誤解が生じる前に言っておくと、本作は「レオン」とは根本的に違う。前述のコピーも”愛”の部分以外については、よく読めば「レオン」と同系譜のストーリーや設定の作品であるという意味ではないのが判る。が、文面的に紛らわしいだけだし、そもそも「レオン」なんてちょっとした名作を引き合いに出すのは卑怯で、却って逆効果。そんな姑息な宣伝なんかしないでも充分イケる作品だと思うし、何よりも先入観なしで味わって欲しいと思う。
殺し屋が”護る為に闘う”という「レオン」と違い、ボディガードが”復讐の為に闘う”のが本作。ここだけで既に異質の作品だって判るでしょ。まぁ、デンゼル・ワシントン演じるクリーシーは、ボディガードとはいえ前歴は特殊部隊で16年も暗殺やってたってんだから殺し屋と同じようなモンだが。因みに”復讐”とある通り、クリーシーは少女ピタ(ダコタ・ファニング)を護りきれず、彼女は連れ去られた挙句に殺されてしまう。もう全然「レオン」なんて比べる影もない訳ですよ、まぉう。因みにHPのストーリー解説でピタが殺されるところも触れられてるんで、ネタバレではないですハイ。
「復讐なんて虚しいだけ」
「そんなことしたって死んだ人間が生き返る訳じゃない」
「彼女はそんな事なんて望んじゃいない」
こんな有体の言葉の数々に何の意味も持たせないだけの説得力のある演技をするデンゼル・ワシントンの役者としての凄みが感じられた。
また、後半で復讐に燃えるクリーシーの行動原理というか原動力であるピタの死の重みを強調するため、前半でピタとクリーシーが打ち解けていく過程を丁寧に描いているのが印象的。それにしてもダコタ・ファニングは天才子役と言われているだけあってデンゼル・ワシントンを喰ってます、完全に。
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
- 発売日: 2007/06/27
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