命名:赤い人工的に精製された放射性元素

赤いプルトニウム/小沢健二

 通勤中の京成線車内。フと中吊りに眼を遣ってみる。と、なにやらショッピングモウルの無料客寄せイヴェント告知。今週末は八千代台ユアエルム(京成グループが経営してる大型店舗)に若手お笑い芸人がやってくるんだそうだ。要は”営業”だな。んで、芸人たちの人選は・・・

チャイルドマシーン
ルート33
エレキコミック
赤いプルトニウム

 やはりイキオイというか”華”がありそうなのは後半の2組だろう。”スキル”がある・ないという論議ではないので惡しからず。ルート33にしてもネタも決して鮮度が落ちているとは思えないし、何よりウリであるユニゾンの精度は若手ではトップクラスであると言えるだろう。・・・しかし、それだけではどうにもならない壁があるのがこの業界。妙に貧相なんだよなぁ。。。

 エレキコミックは何と言ってもボケ・谷井一郎に尽きる。既に卑怯っぽいルックスも然ることながら、攫み所の無さ故の軽いノリでボケ倒す様は、あたかもボケが天職であるかのよう。ツッコミ・今立進はツッコミの技術を磨くことよりも、面白整形でもして谷井とヴァランスが取れるようなルックスを獲得することが急務。

 んで、4組中最も気になるのが、赤プルこと”赤いプルトニウム”。スタイルの系譜としては一言ネタ系。ふかわりょう、ヒロシ、マイケル・・・はちょっと違うかなぁ。まぁこんな分類でいいだろう。うん。つぶやきシロー?彼は”漫談”じゃないかな。ってかいつになったら本格復帰するんだろ。まぁいいや。それにしても、彼女が以前どっかの番組でネタを観た時は正直ビビった。イケイケ(死語)の格好で登場するや、仁王立ちで腕組み。そして開口一番・・・

おめぇら、いづまでもいづまでも、調子ン乗ってんじゃねぇがんな!

・・・こんな常套句があるとは思わなかった。ふかわの♪ピロリロン〜ピロリロン♪(ピアニカ音)が完全に翳んだ。語尾の”がんな”が素晴らしい。思わずダグラムのクラブガンナーシリーズが頭に浮かぶ。因みにオレはブリザードガンナー派だった。関係ねぇか。茨城弁だそうだ。それはそうとこの名前ではオンエアバトル・・・ってかNHKには出演できないんじゃないかな。NHKだけにその場限りの名称変更でもするのかな。嘗て山口百恵が「プレイバックパート2」の歌詞

”緑の中を走り抜けていく真っ赤なポルシェ”

”緑の中を走り抜けていく真っ赤な車”

と変更させられたのが最も有名。あとは・・・小沢健二がCMソング「カローラⅡに乗って♪」をヒットさせた年の紅白では、流石にタイトルだし、連呼型なので歌詞の差し替えも不可能とNHKサイドも判断し、違う曲を唄わせたんだったと思う。

 ここで気づかなければならないのは、当時からそんなことをしてまで小沢健二という人気歌手を出場させなければならなかったNHKの視聴率に対する台所事情・・・ではなくて、歌詞の変更というアーティストにとっては一種屈辱的ともいえる措置も意に介さず出場してみせた小沢のしたたかさだろう。


〜追記〜
来週末は鈴木亜美ニコンサート(入場無料)だそうです。ある意味、泪が。。。