さいぎょうのかだてはきょぐしんかだてだよ。(マス大山:談)

大山茂

〜地上最強の空手〜
 当時の格闘技ブーム、ひいては極真会館の勢いを象徴するような映画。内容としては第1回世界大会のドキュメント(要は試合風景)がメインだが、国内外の有力選手の稽古やオフの様子などもあったりするので、エンタテインメントではなく資料的映像集だと思えばなかなか興味深い。が、当時は階級制ではないので、才能溢れる選手であっても軽量だとなかなか上位に喰いこめないのが観ていて歯痒い。

オリバー・ウィリアムス:華麗なる軽量級の雄。時代を超えてギャリー・オニールや成嶋竜なんかと対戦して欲しい選手。

ハワード・コリンズ:「空手バカ一代」に登場する本人とは印象が違った。禿てた。

ウィリー・ウィリアムス:リアルタイムで彼の試合を観た時は、選手としてはとうに峠を越えていた。RINGSにUSA大山空手(総主:大山茂←この人も極真創世記の偉人)の看板を背負って参戦していた彼は、それでもまだ相当強かったが、それだけの選手でもあった。この映画で組手の時のガードの癖が昔からのものであるとわかったが、まぁ特に感慨はなし。

盧山初雄:ローキックの鬼。この人の組手、この人のローキックが観れて、よかった。

 私見だが、最前席に坐る大山総裁と梶原一騎先生はどうみてもヤクザの親分にしか堅気には見えない。


青の6号
 当時「ガサラキ」を観ていたらこの作品のCMが入って、その時バックで流れてた曲が気になって即効でサントラを買いに走った覚えがある。

 サントラを手掛けていたのはTHE THRILL。1991年結成、1992年デビューの総勢16人のビッグバンド。人数が多いのは、スカパラクラスではメンバーとして収容できなかったチューバ等のメンバーまで在籍しているという音楽的な理由。また、女性のSax奏者が居たりと当時としてはそこそこ話題性のあるバンドだった。

 創設者・コンセプターは式田純。自らを”マッド・コンダクター”を称し、音感がいいのか悪いのかよくわからない感じで指揮棒を振るっていた。式田に関しては未だに本業がよく解らない。判るのはスノビッシュな臭いがプンプンしていることくらいである。確かメジャーデビュー直前のTV初登場が日テレのEX-TV(11PMの後番組)の三宅裕二の回で、AV特集か何かのエロ企画の日の番組ラストでちょろっと出てきてちょろっと演奏してたのを思い出す。

 95年、15人のメンバーは”私の美学が理解できず”(式田:談)決別。そりゃそうだろうな。唯のバブリーでスノッブなオッサンとはやってられなかったのだろう。やはりというかなんというか、現在のTHE THRILLのHPでは式田の存在は見事に”なかったコト”になっている。

 話を戻す。んで、今日のアニマックスの全4話一挙放送で、初めて本編のアニメを観た訳だが・・・村田蓮爾のキャラが良かった。以上。あと速水役は郷田ほづみ氏だったが、目を閉じて声だけ聴いたら、まんまキリコ(笑)。