うろたえるな!これが地球の雷というものだ。

ランバ・ラル

 昨日のOFF会、俺が帰った後に何かしら楽しい出来事があったらしい。何だか知らんが、取り敢えず残念。過ぎた事を悔やんでも仕方ないので昨日の分まで今日は充実した休日を送ろうと思い、またも映画館へ。トム・クルーズの新作タイムリミット・サスペンス・・・ラル・・・そうランバ・ラルだ。ジンバ・ラルの息子の。あとウォン・カーウァイの最新作・・・4・・・そう1943だ。1942の続編の。宙返り使わないで何面までいけるかなぁ。。。


コラテラル
 ほんの一瞬の、本当に些細な出来事が全てを台無しにしてしまうことは、往々にして起こり得る。初デートでたこ焼きや焼きそば等青海苔系メニューを選択してはならないという孔子危機管理教えが21世紀になっても尚尊ばれているのが何よりの証拠である。という訳で本作だが、残念ながらまさにこうした先人の尊い教えに反する結果になってしまった。

 ネタバレスレスレ(ギリアウト?)だが、終盤の最も重要で動きのあるシーン。合衆国連邦検事のアニーがヴィンセントから逃げる場面。アニーは、こともあろうにヒールを履いたまま。ぎこちないというか半ば滑稽とも思えるフォームで走る。この瞬間、トム・クルーズ渾身の役作りもスタイリッシュな映像もタイムリミット・サスペンスを支える絶妙な脚本や構成・・・その全てが水泡に帰した。

 実際、全力疾走する場合は踵が地面についたりしないんだろうから、ヒールでも問題ないのかも知れない。かも知れないが、実際どうなのかということと映画の中のリアリティは別物だから、ね。


〜2046〜
 アンドロイド達のコスチュームの安っぽさにゲンナリ。監督はブレードランナー観たことないんでしょうか。フツーにパクっていいですから。あとはフェイ・ウォンのオバサンパーマネント(二役?でのアンドロイドの方は問題ない)にゲンナリ。カリーナ・ラウ扮するアンドロイドの方も銀髪パーマネントにゲンナリおしん最終回の乙羽信子を思い出した。そういや冒頭からFMVのCM?と思ったら出演だったんですね木村拓哉。どうりで商品も一徳もでてこないワケだ。

 こんなカンジで只管ゲンナリさせられる映画だが、まぁ少しは観るべきポイントもあったりする。主演のトニーレオンコン・リーもハマリ役だと思うし、マギー・チャンも出演時間で考えたら恐ろしく贅沢だと思う。しかし、彼・彼女らを完全に喰っちゃってるのがチャン・ツィー。情事が終わり、トニー・レオンが部屋を出て行った後のシーン。無言(無音?)で涙を一滴。この瞬間でもうゾクっときたが、更にフレームアウトする間際の、半分だけ噛み締めた唇の引き攣る演技には脱帽。この人はこういう演技させたら【最強】かも知れん。

 あとはドン・ジェがよかったかなぁ。一昨日から能條純一先生の月下の棋士を読み始めたんだが、ドン・ジェを観て思った。
「この少女は将来の鈴木京香なり」
いや、ただそれだけ(汗)