夏休みの終わりに感想文でも

おすぎ≒キルスティン・ダンスト

 あぁ、今日で夏休みも終わりです。最後なんでとりあえず映画観にいってきましたよ〜。

キング・アーサー
冗長な戦闘シーンの末に何を感じたらいいのでしょうか。フィルムそのものの虚無感は、即ち争いの虚しさを体現させるためのメタファーとでも云うのでしょうか。

 人間の平等性を主張し、思想的な繋がり(それを愛といいますか)で民族と云う名の「壁」をブチ壊してみせたアーサー。ローマ帝国と云う名の「壁」を護ってきた人物だけに皮肉というか痛快な感じで、一見すると立派そうに思えなくもない。しかし、話の通じない民族(サクソン人)は容赦なく皆殺し。彼らを悪役にしたいなら、せめてもう少し対話によって解決しようと試みる姿を描いてもよかったのではないか。私には物語上、どちらかの視点で描く必要があっただけであり、それがたまたまアーサー側だった・・・それだけのことのように思えてならない。よって、比較的平易な構築条件で成り立ってる国家の統治者誕生のエピソードだと解ってしまうと、頗る滑稽。

 また、聖剣エクスカリバーというネタを全く活用できてないのが勿体無い。だからといって、アーサーに危険が及ぶとエクスカリバーが聖なる光を発して悪のサクソン人軍団を・・・みたいな剣と魔法のファンタジーにされても困るんだが。。。特筆すべきはLOTRやハリポタのヒットを受けて安易に「そのテの映画」にしてしまわなかったコトくらいか。


モナリザ・スマイル
 やっぱ似てる、キルスティン・ダンストとおすぎ。スパイダーマン2で思ったことを再確認できた作品(笑)。

 たった半世紀前のアメリカにすら、「須らく女性の幸せとは結婚である」なんて考えられていた保守的な土地があったなんて正直驚いた。先進的な国だと思ってたもんで・・・でもひょっとしたら今でもそういう考えが根付いてる地域とか州ってあったりするのかなぁ。日本だってなんだかんだ言って古い風習が沢山残ってるもんな。

 異分子の介入で、それまで集団を支配していた固定観念が破壊されていく話ってのは基本的に嫌いじゃない。面白いプロットが生まれること多いし。でもここでの主人公、キャサリン・ワトソン(ジュリア・ロバーツ)は、単純に男を見る目がないだけの女(笑)。これじゃあ説得力ゼロだって。

実践なくんば証明されず
証明なくんば信用されず
信用なくんば尊敬されない

という、故:大山倍達総裁のお言葉を胸に刻んでおき給へ 。


さて、帰宅してDVD鑑賞に移行。


ミシェル・ヴァイヨン
 あちゃ〜、劇場公開時に観とけばよかったかも。19インチのモニタで観ててもかなりの迫力。ってか正直どこまで実写でどこまで特撮(CG)なのかよく解らないシーン多かったです。しかもこれどうやって撮影したのさって感じのが。

 フランスの長寿コミックが原作なんだそうで、日本でいうとゴルゴ13とか両さんってトコロでしょうか。因みにゴルゴ13の実写版は高倉健verも千葉真一verも笑えます(笑)

 内容的にはリュック・ベッソンの脚本も可もなく不可もなく。ライバルチームは明らかに実力では格下ってのがイマイチ面白くない原因。チーム・ヴァイヨンへの対抗策が整備妨害とかオーナー誘拐で脅迫とかじゃあねぇ。。。

 事故死(実はライバルチームの妨害工作だった訳だが)した夫の代わりにル・マンに出せという若き未亡人も凄いが、テストさせる方も凄い・・・がコースレコードと3秒差以内を叩き出して合格する若き未亡人はやっぱり凄過ぎ。なんで今迄レーサーじゃなかったんでしょうかこの人は(謎)

 で、その若き未亡人役のディアーヌ・クルージェがいい感じです。なんでも元モデルでスーパーブランドの広告に多く起用されていたそうです。「トロイ」に出てたダイアン・クルーガーと経歴が被ると思ったら同一人物でした(笑)改名したのかと思ったけど、多分フランス語と英語読みの違いっぽい(関係ないけど本名はディアーネ・ハイドクリューガーだそうでドイツ人ですね)。

 あとミシェル・ヴァイヨン役のサガモール・ステヴナンはハンマー投げ室伏広治にソックリです。一応オリンピックネタということで・・・(汗)