「もんじゅ」と読まないで

マッハ文朱

 先日のスチームボーイだが、1つ思い出したコトがある。スカーレットお嬢様が飼い犬のコロンブスを叱るシーンでの科白「おだまりコロンブス!」について。コレってひょっとしたら91年に美輪明宏氏がやったCM「おだまりアインシュタイン!」のパロディか!?

 さて本題。観ましたよ、マッハ。いやいや、GO!GO!GO!でもなきゃ隼人でもなくて。結構すげぇっスよ、コレ。公式HPのコピーによれば、

一つ、CGを使いません。
二つ、死んでもワイヤーを使いません!絶対!!
三つ、主役は俺だ!スタントマンを使いません。
四つ、早回しを使いません。
五つ、最強の格闘技ムエタイで戦います。

だそうです。一のCG以外は実は微妙なんだけど(笑)、とりあえずこのコピー考えた人はエライの確定。これって作品そのものも勿論悪くないが、それ以上に宣伝の勝利だね。

 確かにCGは使ってなさそうだ。ワイヤーと早回しに関しては、使ってるけど使ってない(ん?)。つまり、トニー・ジャーのアクション部分では使ってないけど、それ以外のシーンではちょいちょい見受けられた(ワイヤーに関してはオート三輪の爆発シーン他)。俺は、ギリで「看板に偽り無し」成立でOKと思った。あと、スタントマンを使いません・・・ってトニー本人がスタントマン上がりじゃねぇかよ(笑)これも微妙だなぁ。

 あと、ムエタイアクションについてはかなりの満足度。ただ、トニー自身はムエタイ以外にテコンドー・剣術・体操を学んでいるそうで、通常の試合ではなかなかお目にかかれないアクロバティックな技の他に、恐らくはムエタイの技ではないと思われる(自信ないですけど)ような蹴り技があったりして興味深い。後半のアクションシーンでのアクロバティックな蹴り技の数々は、バーチャ4でみたことある技だ(笑)

 トニーは成龍に憧れてアクション俳優を目指したんだそうだが、それにしちゃあ成龍最大の持ち味であるコミカルさが全くない。どっちかというと李小龍に近い感じ・・・でも大丈夫、トニーがやんなくてもコミカル担当のキャラがちゃんと居る。ジョージ役のペットターイ・ウォンカムラオだ。「タイのビートたけし」とか言われてるらしいが、俺には中村有志と南しんぼうを足して2で割ったようにしか見えなかったんだが(笑)


 ムエタイ繋がりで全盛期の沢村忠の試合を観た。昨今のK-1にはない興奮があった。強ぇ、マジ強ぇ沢村。気付いたのは、確かに「真空跳び膝蹴り」に代表されるような派手な技も凄いんだけど、それ以上にカウンターの巧さに驚嘆。もし沢村がK-1でたとしたら・・・格闘技好きは「たら・れば」が多いのが欠点だが、考えちゃうんだから仕方ない。だって、ゾクゾクするでしょ。