酔狂

山田優

 駅の傍のコンビニには普通の店員と、明らかに「ハズレ」の店員がいる。私は時々イライラしてみたくなって、ワザとハズレの店員が立つレジに並ぶ。

 その店員、いかにもダメな大学生風。メガネのズリ落ち具合からして絶妙にダメっぽい。今日は麻婆丼と生ハムと夏ポテトを買った。「御一緒にフランクフルトは如何ですか?」おいおい。そんなことより麻婆丼に対して「温めますか?」じゃないのか、小僧(怒)・・・ダメだ、忘れてるっぽい。今日もやってくれるじゃないのさ。ま、麻婆丼は部屋のレンジで温めるつもりだったので別にいいんだが。

 会計は千円以下だった。私は万札で支払った。彼は徐にレジから五千円札を1枚、千円札を4枚掴み出した。私の眼前で札を数える。「え〜、大きい方が5千、6千、7千、8千・・・」テメー何、ちょっとしたイリュージョンしてんだよ(笑)札の持ち方がなってないので、最初に捲った5千円札と一緒に千円札も1枚捲ってしまっていたのだ。一瞬戸惑ったようだったが、彼は再び私の眼前に札を出した。今度は扇状に広げ、「・・・ハイ。9千円のお返しです」おい、数えろや!コラ(爆)なんというマイペース具合なんだ、この男。。。

 今日も少しばかり不愉快にさせられたが、それを補って余りある程の笑いを貰ったので不満はない。そして、次回来店時までにクビになってないかと毎回ヒヤヒヤドキドキしている私なのであった。


 天然扱いで行くのかと思っていたが、最近は確信犯的にその無駄にアツいキャラを振りまいている松岡修造。しかしながら、作為的なコンセプトで沸騰しないヤカンに渇を入れてる昨今のCMよりも、プールサイドで意味不明に牛乳を飲んでるコナカのCMの方が修造には合っているように思う今日この頃。

本日の1曲「終末のタンゴ/野坂昭如