Ramだっちゃ

〜導入してみた〜
Gavotte Ramdisk。通常、32bitのOSだとメモリを4GB積んでもその全てをOS側は使用してくれない。ウチの場合はシステムのプロパティを視たら3.25GBになってた。んで、このソフトは使ってくれない、Windows管理外のメモリをRAMディスク化するソフト。


大前提として、マザボ側は搭載メモリを全部認識してくれていないとダメだ(と思う)。ウチのマザボは動作確認一覧のなかにあったので、やってみることに。


といっても、単にインストールすればいい、というものではない。環境によって下準備が必要。システムのプロパティで、メモリ量表示のすぐ下に“物理アドレス拡張”という表記がなければいけない。案の定その表示がないので作業開始。


boot.iniに“ /pae”と追記するだけ。なんだが、Cドライブ内にboot.iniが無い。システムのプロパティの起動と回復を覗くと、それはEドライブにあることがわかった。Vistaとのデュアルブートにしているせいで、Vista側の都合(そういやEドライブにはVistaがインストールされてました)に振り回されているということか。で、徐に開いてみると


;
;Warning: Boot.ini is used on Windows XP and earlier operating systems.
;Warning: Use BCDEDIT.exe to modify Windows Vista boot options.
;
[boot loader]
timeout=1
default=multi(0)disk(0)rdisk(1)partition(2)\WINDOWS
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(1)partition(2)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional" /NOEXECUTE=OPTIN /FASTDETECT


と記述されていた。なんか解説サイトと違うなぁ(デュアルブート仕様だからか)と思いつつ、ラストのところに“ /pae”と追記。再起動させたら“物理アドレス拡張”の文字が。


ここでGavotte Ramdiskをインストール。こちらはあっけなく終了。再起動させると736MBのRドライブが出来ていた。ひとまず成功。


Rドライブはメモリ上にFAT32で構築されている。メモリ上にあるということは、Rドライブはメモリへの電源供給が絶たれた瞬間に、(中のファイル等諸共)消える。なので、ブラウザやOSなんかの一時ファイル置き場にするのが一般的くさい。HDDに比べてアクセスが爆速なので仮想化させたゲームROMを置くというのもあるようだ(NOW LOADINGの時間がほぼ0になったりするんだとか)が。


取り敢えずこのままでは、起動後にフォルダ作成して一時ファイル置き場に指定、なんてことを毎回毎回しなきゃならんので、公開されているバッチを使用。起動時に自動でNTSFフォーマットし、いくつかのフォルダを作成するよう設定。


IEのキャッシュフォルダ(Sleipnirをメインブラウザにしているので)の移動は説明するまでもないので割愛。次にFirefox
C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\

user_pref("browser.cache.disk.parent_directory","R:\\<フォルダ名>");
というuser.jsを作成。でOK。


少し面倒だったのがOSの一時ファイル。システムのプロパティの起動と回復タブを開き、保存先を変更するのだが、Rドライブのフォルダを指定した後も一部のプログラム(プロセス?言い方よくわからん)が頑なにC:\windows\tempに書き込んでくる。これじゃ一時ファイルの分散にしかならん。


というワケで色々調べていたらジャンクションという概念を知る。存在を知っただけで理解はあまりできてないが、ショートカットをもっと便利で強力にしたようなものだ(と思う)。


C:\windows\tempを削除(!)し、Rドライブ内の一時ファイル用フォルダに指定したフォルダのジャンクションをtempという名前でC:\windows内に作成。つまりC:\windows\tempを差し替えるワケである。んで、起動と回復を再度開き、一時ファイルの保存先をC:\windows\tempに書き戻す。


陳腐な表現で申し訳ないが、C:\windows\tempはRドライブ内の指定フォルダにワープ(笑)するのです。俺は一応C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\tempも同じようにしといた。


おしまい。


で、XPでだけってものアレかなぁと思ったので続いてVistaでもやってみる。細かい部分は色々と違うが、物理アドレス拡張→Gavotte Ramdiskインストール→自動NTFSフォーマット&フォルダ作成バッチ実行→ブラウザとOSの一時ファイル置き場を移行という理屈は同じ。いい感じのVista向けの解説サイトがみあたらなくても気合で臨む(自己責任だがw)。


一応問題なく動いちゃいるが、速さがあまり体感できてない(笑)デスクトップ自体をRamディスク上に移す方法も見つけたが、流石にこれはデンジャラスだなぁと思ったのでやってない。