“そら”じゃなくて“から”

〜観た〜
空の境界』第三章迄鑑賞。


個々は些か手垢に塗れた感のある要素群ながら、それらを絶妙に練り直し再結晶させることで、設定全体ではなかなか面白く仕上げてあって驚いた。素材ではなく調理法の勝利、というか。


あと、ヴェジュアル面での、実写取り込みとの合成にも親和性があり、画面に説得力としてのリアリティを持たせることには成功していると感じた。


原作読んでないとややアレかもなぁと思えるが、そこは“突き放しすぎていない不親切感”ぐらいに捉え、寧ろ是とすべきなのかも、と考えられなくもない(勿論俺は原作読んでない)。


全体的に陰鬱な作風(俺的に狂喜乱舞する類の暗さとは違うけど)ではあるが、いいんじゃないだろうか。