おくればせながら

〜観た〜
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

今更エヴァです。因みに『攻殻機動隊2.0』の時はヴィジュアル面は満足だったが、一部声優の差し替えに落胆させられた。といっても、人形遣いが女になってたとかそういうのはどうでもよくて、俺が「オイ!」って思ったのは、冒頭のシーンに登場する“札付きのワル”の外交官の声優とその芝居が大きく変わっていたこと。
「外交官免責特権だ」
と(いつものことと言わんばかりに)サラっと言っていたのに
「外交官、免責特権だ!」
とタメたり気張ったりで、なんか脱力した記憶がある。重箱の隅かも知れないが、(何故か俺の中では)あのシーンこそが、ゴスシェルのキモだったもので。



翻って今回のヱヴァだが・・・初号機のカラーリングやネルフマーク等はもとより、CGを導入した追加新シーンや脚本の差異も許容範囲だ。いや、寧ろいい出来だ。が、一方でなんだかキャラクター達の毒気が抜けてしまっているような印象を受け、結果充分に没頭しきれなかった気がする。


総集編だから解りやすく編集されているからか?


時代が(前回の映画化のような)ドロドロした心理描写を拒んだからか?


俺が直前までガサラキを観直していたからか?


そうだな、エヴァもいいが、ガサラキウテナといった90年代の隠れ傑作についても、なんというか、


21世紀的リビルド


を期待したい。