ドラクエの曲も素晴らしかったですが、こういうのもあったのね

ネットに落ちてたすぎやまこういち先生の記事より


(インタビュアー) 20年前にファミコンサウンドをつくるのは、とても大きな制約があったんでしょう。
すぎやま
メモリの制約が大きかったですね。だから、オープニングとエンディングはなんとか3トラック使いますけど、中身は2トラックでお願いしますと。当時はサウンドの時代で、プロの作曲家にゲーム音楽を頼もうとすると、メロディとハーモニーでしか勝負できなくて、サウンドでは勝負できないということで、そういう連中はみんな拒否したわけです。
「3トラックで音楽ができるわけがない」という声も聞かれたんですが、 僕から言わせると、「それは力がないからだ」ということになるわけです。バッハの「フルートのための無伴奏パルティータ」は、フルート1本ですばらしい組曲ができてるわけです。あれは、1トラックなんだよね。
1トラックでも、メロディ、ハーモニー、リズムをぜんぶ表現できるということを、大先輩のバッハがやってるわけですから、「2トラックではできません」というのは、プロのセリフではないわけです。
ニンテンドードリーム 2005年11月号より)
そんなワケで、じゃあファミコンのショヴォい音源でどこまでのことができるのかよというと、イギリスのTim Follin氏(これだけの才能を持ちつつ現在は廃業とな)の『ソルスティス』のOP曲に辿り着く。ウィキペによれば、
コナミサンソフトなどのアプローチとは異なり、ソルスティスの音楽はファミリーコンピュータ内蔵音源のみを用いてコード進行や和音を疑似的に再現している。
だそうで、そんな職人技とセンスに溢れた作品が、これだ。