リーダーの器

〜世の中をナナメに視るための公開練習〜
元モー娘。飯田圭織が妊娠10週目、元7HOUSEのVoと結婚へ
 でき婚を、あたかもそうじゃない風にミスリードさせるレトリックの巧さ。流石です。勉強になります。


「シーチキンマイルド」8月値上げ、6・3〜7・5%
 またタバコ値上がりなのね〜って、間違えたよ。普通に。



〜すいません、今聴いてます〜

Cansei De Ser Sexy (Dig)

Cansei De Ser Sexy (Dig)

 以前紹介した、CSSというブラジルのバンド。2曲ぐらいはYouTubeでPV観てたから知ってたが、こうしてアルバム全体を聴くと意外にも(失礼)音楽的な“流れ”があったり、いい意味で耳に引っ掛かってくるフレーズがあったりして、あっという間の11曲という圧巻構成。余談だが、クラフトワーク等のサンプリング具合にニヤっとさせられたら、もう彼女らの思うツボかも。

 試聴代わりにマイスペどうぞ(アカウント不要)。
http://www.myspace.com/canseidesersexy



〜すいません、今読んでます〜
 『DEATH NOTE』第六巻迄読了。唸らされる部分が多すぎる。なんだこの完成度の高さは。百歩譲って理詰めの話なんだから理詰めで反対からやれば(迷路を出口から辿るような感覚ですかね)こんなの出来んじゃねーの? って一瞬思ってしまうのだが、全部理詰めじゃ絶対面白くないと思うんだよね。不確定要素っつーか計算外の行動や事態というか、つまりはドキドキハラハラを引き起こすためのトリガーがなくなってしまうのである。

 ボクが考える【名作】に必要な項目の1つとして、
“不整合性への対処”
というものがある。要はストーリーを面白く盛り上げるためにキャラクター(基本は主人公)に“らしくない”行動や言動或いはミスの類をさせる場合のフォローがしっかりできているか? という部分。

 代表的なのは、
“死神本人もデスノートについての全ての情報を正確に知り得ていない”
という風にしているところ。

 レムがミサに(ミサが持つことになったデスノートの経緯を)語ったシーン。死神が死に至るのは、人間を“愛”してしまった場合であるとレムは語っている。

 しかしその後、ヨツバグループ幹部の中にキラの能力を持つものがいるという流れで、ヨツバの面接を利用した潜入捜査したミサがレムと再会するシーンでは、レムは今現在は月に“好意”を持っているのでレムが自ら月のためにLを殺すことはできないと言っている。ここで、
「おいおい愛と好意じゃ全然違うぞコラ!」
というツッコミは不可。何故ならレム自身も真相は知らないからだ。

 人間の娘を愛した死神が、(通り魔に襲われそうになった)その娘をデスノートで助けた(通り魔を殺した)途端に死んでしまったのを視て、
《通り魔に殺される運命だった娘の寿命を(愛の力に屈して)伸ばした罰としてその死神は死を与えられた》
とレムなりの解釈(推論)をしただけ、なのです。だから、あの後更に考えたら、ひょっとしたら愛どころか好意レヴェルでも特定の人間の寿命を延ばすためにデスノートを使ったらマズい(自分が死んでしまう)という結論に至ったのかも、と読者が容易に想像できるようにしていたのだ。

 んで、これは単に上記だけの効能なのか? 愛云々の部分を“伏線”と捉え、自分なら他にどう使うだろうかと考えたら、それは保険だ。ハッキリ言って或る程度の読解力がなければ心理戦や頭脳戦は理解できず、結果【難解な作品】というレッテルを貼られる。雑誌によっては寧ろそれでいい場合もあるが、少年ジャンプでは微妙だろう。

 だから、いざとなったら恋愛モノに方向転換できるようにもしておいて損はない。ミサの本来の寿命は明かされておらず、ミサはレムと“死神の目の取引”をして余命が半分になっているワケだから、元々二十歳で死ぬ運命だったことにでもして(ミサの死の瞬間に)レムがミサの体を乗っ取って、そこから月(人間)とミサ(実は死神のレム)の恋愛モノにすればいい。

 異文化(価値観)交流系はエンターテイメントの設定としては鉄板なので、人間と死神の恋愛(しかも死神からの一方的な恋愛)なんてやりようによってはかなり面白くできる気がする。それに心理戦の部分だって、“恋愛モノ”に置き換えたら理解の敷居は低いと感じる読者は増えるだろうし。

 あと個人的に素朴な疑問に考えている部分があるが、考えがまとまったらまた書いてみたい。つーか兎に角読まないと(笑)