生き残るべくして生き残った人々

〜本日の鑑賞動画(於米帝某動画置場)〜
インディーズの襲来 インディーズの逆襲 (1985) - 1.flv
インディーズの襲来 インディーズの逆襲 (1985) - 2.flv
インディーズの襲来 インディーズの逆襲 (1985) - 3.flv
インディーズの襲来 インディーズの逆襲 (1985) - 4.flv
インディーズの襲来 インディーズの逆襲 (1985) - 5.flv

 85年にNHKで放送された伝説的ドキュメンタリー番組(?)にして、個人的に“どうしても”観ておきたかったモノ。本来の番組タイトルは『インディーズの襲来』だが、屡“襲来”と“逆襲”が間違って流布していたため、誤検索にも対応できるようにとの親切心でタイトルを2種類用意したと思われる。間違って覚えていた愚か者は揚げた方のお心遣いに感謝せよ。ってか、襲来と逆襲じゃ全然意味違うだろ、蒙古逆襲だったら既に一戦交えていたことになっちゃうワケで。

 兎に角、30代以上でインディーズ大好きだった人は必見であります。主にラフィン・ノーズ(というかチャーミー)を追った作りではありますが、当時の色んなバンドのライヴ映像やインタヴューが拝めます。まさにお宝映像。

 当時既に凱旋ライヴを敢行していたフランクチキンズ(2人組時代の映像は初めて観ました)はやっぱり「We are Ninja(忍者)」の映像でした。やっぱコレになっちゃうんだなぁ。まぁ 初期の電気GROOVEもサンプリングしてたぐらいだから有名曲という扱いでいいんだろうけど。

 で、(当時の)インディーズを映すという番組主旨なワケですから、ラフィンにスポットが当たっているとはいえ、当然The WILLARDや有頂天も登場します。チャーミーとJUNさんが一緒にインタヴューに答える場面とか鳥肌モノです。2人が仲惡いとかってやっぱデマだったんだなぁ(笑)

 「俺は〜」と話すチャーミーとは対照的に、例の髑髏マークの海賊船長帽子を被りつつあのメイクで自分の事を“僕”という当時のインディーズパンクスのもう一人のカリスマであるJUNさんってステキ(実は敬虔なクリスチャンなのです)。

 さて、インディーズ御三家唯一のニューウェーヴバンドである有頂天ですが、こちらもそれなりに採り上げられてて嬉しかった。ケラさんがメイクされているシーンで女性の手が映ってましたが、この手の主は当時有頂天のヘアメイク担当だった犬山犬子(現:犬山イヌコ)さんなのか!?今回ここが一番気になったりして。

 因みにケラさんはインタヴュー中ずっと「(ナゴムは)モウスグ ツブレマス」とか「カワナイカラ イケナイ」とか「ウレテルバンド ハ『ばちかぶり』ウレナイバンド ハ 『オレンジチューブ』ッテノガアリマス。コレハ ウレナイ」と何故かカタコト喋りで押し通していました(笑)

 何の因果か今じゃマッポの手先。笑いたければ笑うがいいさ先日フと思うところあってアマゾンさんでベスト盤を購入したパパイヤパラノイアもインタヴューとライヴシーンがあって嬉しかった。

 インタヴュアーに「メジャーに行って色々規制されたら?」みたいなコト聞かれて「やっぱりいいものを作っていきたいから、それがインディーズだったらインディーズで」という当時小娘の石嶋由美子さん。マジ格好イイです。唯一のオリジナルメンバーになってしまいましたがパパイヤパラノイアは未だに(!)インディーズですからね。海外(特にチェコ)での評価が高くて日本の若い人は知らんかも(イラストレーターとしての石嶋さん個人のことは知ってるかも)、ですが。

 ここに登場するバンドで現存してるのってThe WILLARDパパイヤパラノイアだけ(と思う)となってしまっているのが悲しい気もするが、寧ろ2バンド“も”残っていることを喜ぶべきかも、としみじみ思った。


 CX『くるくるドカン』は変顔選手権。今回はアイドル編。浜田翔子嬢もリスペクト楳図かずお先生的な健闘をみせたが、時東ぁみ嬢の前に轟沈。眼鏡を駆使した視覚効果も素晴らしい変顔だ。笑う前に感心してしまった程。メガネアイドルという生き方を選択したところも流石だと思ったが私の予想以上に生き残れそうな気がした。

 掟ポルシェ氏のコーナーはだんだん感動路線になってきて残念。彼がこの状況を嬉々として受け入れていないことだけは(某所で吐露されています)ファンとして理解を示したのち、そのうえで応援すべし。