新入社員がやってきた。やぁ!やぁ!やぁ!

 本日より秋物の展示会。受付当番を務める時間になり、ヤル気の無さをとびきりの笑顔で隠しつつ仕方なく行ってみると見慣れぬ小娘が。

 この嬢ちゃんが今年たったひとりの新入社員らしい。初日から退屈させては可哀想&今日は忙しくなかったので、色々話し掛けてみた。

 本来なら鶴光師匠ばりに乳頭の色でも詮索するところだが、ここはグっと堪えて無難な質疑応答をして差し上げた。関係ないが、部長連中に半分タメ語を使うオレは奇異に映ったかも知れない。が、キャラクターとはそういうコトだ。これが社会。

 夕方、総務に行ったらデジ連のオヤジ達に捕まる。“デジ連”とは主に総務に巣食うデジタルガジェット好きやパソ好きのおっさん連中だ。勝手にそう呼んでいる、心の中で。
「○○(私)さぁ、コレ買ってくれよ」
 彼らの言う「買ってくれ」は勿論“買い与えてくれ”ではなく“人柱になれ”の意。ニヤニヤしながらワンセグ対応携帯のカタログを指差している。
「いやボクこれ使ってるから」
といってW-ZERO3を出す。
「そうだったな、お前それ持ってるんだったな。じゃあやっぱT課長が買ってよ」
FOMAのなら考えるけどワシはauは嫌だよ」
「俺だって前にTV(地上波アナログ放送)観れるヤツ買って懲りたから少し様子見したいんだよぉ(通勤圏は電波が最惡だったらしい)」
 おねだりするおじさんに駄々を捏ねるおじさん。いくつになってもデジヴァカでいたいものだ。
「ところでさ。ワンセグ(超簡単に言うと、1つのチャンネルあたりを13の“セグメント”と呼ばれるブロックに分けたとして12個分を使うのがハイビジョン。んで、たった1個を使うのでワンセグ。因みに普通の、所謂“地デジ”は4セグメントを使用)ってハイビジョンとか地デジが観れるTVで視聴できるのかな?上位機種の下位互換性って概念ねぇのかな?」
 素朴だが興味深い疑問。さすがデジ連。しかもマカー(それは関係ないか)。駄菓子菓子もとい、だがしかしここは心を鬼にしてつっこんでおく。
「それって自宅の固定回線から2ちゃんとかのモバイル板にカキコするヤツと一緒じゃん(ホントは全然違うけど)。しかもワンセグって当面はサイマル放送(超大雑把に言うと、現行の放送をモバイル向けの低画質版にしただけ)なんでしょ。わざわざ家でショヴォ画質放送観てど〜すんの。まぁ将来的に専用コンテンツとかできてから考えたらどーすか」
「それもそうだな。う〜ん。」
 でも、そういう発想っていいと思うよ。