フライングと言ったらVよりサーカス
出社したらネットでお取り寄せしてあった『映画秘宝』の別冊(?)『モンティ・パイソン大全』届いてた。大学の講義で使ってたミニ六法ぐらいだろうか。普通の人にとってはたいしたコトもないんだろうが、ボクにはかなりのブ厚さだ。が、文芸作品の類じゃないからまぁ読めそうな感じ。
しかしまぁこんなムチャクチャなプログラムを放送しちゃうBBCってイカすよね。日本だとよくNHKに例えられるんだけど、度量が全然違うワケで。やっぱボクの好きな外国No.1ですよ、英国は。キング・クリムゾンとモンティ・パイソンを生んだってだけで充分素晴らしいです。
つーコトで今日は『モンティ・パイソン・アンソロジー』から「イン・アスペン」鑑賞。結成29年の時の特別番組。皆ジジイになっちゃってるんだけど、トークがこれまた面白い。
当時の思い出をジョン・クリースが語ってる途中で、テリー・ギリアム(今や名監督ですが)の組んでた足が滑って(唯一亡くなってるメンバーということで骨壷で登場の)グレアム・チャップマン(の骨壷)を蹴り倒したり。
「しまった」
というワケで全員でこぼれた遺灰を集める即興コントみたいなところとかマジ面白い。深作欣二監督の『仁義なき戦い』で菅原文太が縁側で指をつめ、飛んでいった指を「のうなったらえらいこっちゃ〜」と全員で庭に出て捜すシーンを思い出した。ボクはいつもここで大爆笑するので。いや、ココはマジにギャグシーンだと思う。
途中の質問コーナーで「何故ドイツで番組を制作したのですか?」という質問がされるとメンバーが突然ドイツ語で喋りだしたりするところとかも妙に面白い。
以前、パイソンズは何故かドイツで全編ドイツ語の番組を作ったりしてるんだよね。英国人の彼らがドイツ語で(フランス人をヴァカにする)コントをやってるコト自体がドイツ人をヴァカにした壮大なコントみたいだったりして。
番組のラストでアメリカの何とかって賞を受賞してコメントをするジョン
「メンバーを代表してお礼の言葉を一言。グループ結成から29年、今夜この賞を頂きました。・・・やっと。視聴率を取ろうと必死で努力していたあの頃に − こういう賞をもらえていれば・・・でもくれなかった。どうせ俺たちのしたことなんて・・・
他メンバーに連れて行かれるジョン(客大爆笑)。
それを拾ったエリック・アイドル
「感謝してもしきれません。会場の皆様の深い愛をひしひしと感じます。心の奥底からお礼を言いたい。賞を頂けるなんて夢のまた夢のようで・・・」
なんて言ってると横からテリー・ジョーンズが
「エリック、度を越すな」
という、どこまでも飄々としたチームワークが続く。う〜ん喰えない奴らだなぁ。好き過ぎ。
関係ないが、フォントをOsaka(Macで使われてるフォント風のやつ)にしてみた。これはこれでイイ。
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