岸部一徳氏の”ニャ〜”のシーン最高

 夕方起床。風邪をひいていた。素っ裸で寝てしまったからだろう。この時期では自殺行為だったか。喉が少し痛い。鼻が詰まる。平熱だったのは不幸中の幸いか。飯喰って麦酒呑んでるうちに喉の痛みは回復した。鼻は相変わらず詰まり気味。これでよくある鼻風邪レヴェルに落ち着いたワケで、まずは一安心。


 久しぶりに『ワンピース』観た。というか色々あって放送の方もなかったようで以前に観たところからの続きだった。トムズワーカーズが海列車を完成させたあたりの回想。既にマンガで読んでしまったところだったが、それでもちょっと泣いちゃった。


 テレ朝「日曜洋画劇場」は『座頭市』。劇場公開時の感想文は消えてしまっていた(このブログにリニューアルする前のヤツで書いた)ので当時のボクが何を感じたかは定かではないが、故:勝新太郎verと比較して云々みたいな野暮なことだけは言いたくない。アレはアレで、コレはコレ。

 個人的には北野監督作品独特の様式美とかって案外どうでもよくて、兎に角殺陣に興味があったワケです。剣術とか居合い、嫌いじゃないんでね。

 極限まで速さを追求したところは賞賛に値するが、それだけに血飛沫がCG処理なのが残念でならない。なんつーか綺麗すぎるから、観ていて“引っ掛かり”がないんですよね。んで、刀の寿命を縮める原因でもある“受け太刀”や不必要なものを斬るシーンがちょっと多いような気がして残念でした。本来、暗殺系の人なら尚更常識(調べたところ、劇場版『あずみ』でも受け太刀が多いようで、一部の皆さんには頗る不評なようです)なんですが。

 まぁこのヘンはリアルとリアリティの鬩ぎ合いってヤツですか。結局のところ映画ですから、受け太刀はそのあとの動きから成る見せ場へと視聴者を誘導するには効果的な手法(マンガでいう“止め絵”ですね)だし、刀の束や石灯籠など本来簡単にスパっと斬れないようなものを斬ってみせるというのも座頭市の凄さを分かり易く表現しているといえば確かにそうなんですよね。このあたりは世界照準で制作された映画ならでは、ということでしょう。

 浅野忠信氏との対決で、彼が座頭市対策としていつもの順手を逆手に持ち替えた瞬間に今度は座頭市が逆手を順手に持ち替えるところがゾクゾクしました。あと、大家由祐子だいけゆうこさんが綺麗でしたね。

座頭市 <北野武監督作品> [DVD]

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