明るい曲もありますから

 正午起床。どうやらやはりNASへのアクセス障壁は羽生名人のバーサーク、もといHUBの熱暴走だったっぽい。ルータならずっと繋いでいても問題ないので九分九厘原因はコレだろう。


ゼブラーマン
 今更でナンだが何となく鑑賞。『殺し屋1』『「IZO」-以蔵-』と、もう三池監督には過度な期待はしていなかったが、初めて彼の作品を面白いと思うことができた。宮藤氏の脚本が良かっただけかも知れないが。

 個人的には渡部篤郎氏の、不貞腐れた中に垣間見える正義感みたいな演技が良かったかな。それにしても彼の最初の科白
「・・・それよりさぁ、チンコ痒ぃんだけど」
は反則だよなぁ。


『鉄男〜TETSUO THE IRON MAN〜』
 大学時代からそのうち観てみよう、と思っていた作品。う〜ん、イマイチ理解できなかったかな。不条理系?ただ、理解できなくても面白いと思う作品というのはあるものですが、そういうのともナンか違うんだよなぁ。田口トモロヲ氏の演技が良かったのは間違いないんだけど。

 田口氏といえば、この作品からメジャーな役者になっていったという記憶がありますね。若い人は嘗て彼がエロマンガ家をやっていたことや、“ばちかぶり”のヴォーカルだったというのを知らないのでしょう。

 ステージに全裸で登場し、電子ジャーのスイッチを入れるところからライヴが始まり、中盤でごはんが炊き上がるや否やその上にウ○コしたりといったパフォーマンスをしていたことなど知らないのでしょう。ま、知らなくてもいいコトなんですが。

 因みに、彼がウ○コに至ったのはその前のライヴで(パフォーマンスとして)ゲロを吐いたことに対するライヴハウス側からのクレームが原因らしい。「もうゲロは吐きませんから」という誓約を一応守ったワケですね。

 田口氏の話はこれくらいにして、本編なんだけど。なんつーかボクはどうしても『AKIRA』のテツオを思い出しちゃうんですよねぇ。最近のご都合主義的解釈としての“インスパイア”だとまでは思わないけれど。


 夕方からダラダラ音楽聴く。今日はプチ服部祐民子特集。

愛してくれなかった人達へ/服部祐民子(『自画像』)

僕を愛してくれなかった人達に 今日で「さよなら」告げよう
自分を飾って 心を隠して 上手に生きることが できなかった
真っ直ぐだった気持ちは いつの間にか幾つにも 折れ曲がった

たくさんの夜を通り過ぎたけど その度何かを 落としている
胸を痛めて 振り返れば そばに誰も居ないと ふと気づいた
傷を庇って 無理に笑う事に 僕は疲れたから
僕を愛してくれなかった人達に 今日で「さよなら」告げよう

視慣れた風景が 枯れてゆくように 周り全てが 嘘に巻かれてく
あんなに 欲しかった物が 今はとても汚く 見えてしまう

失くすばかりで 何も得られずに 淋しさだけを 引きずり歩いてる
吹き抜ける風は いつも冷たく 目を開けていることさえ出来なくて
疲れた体を 癒す場所が もうここに無いから
僕を愛してくれなかった人達に 今日で「さよなら」告げよう

傷を庇って 無理に笑う事に もう僕は疲れたから
僕を愛してくれなかった人達に 今日で「さよなら」告げよう

疲れた体を 癒す場所が もうここに無いから
僕を愛してくれなかった人達に 今日で「さよなら」告げよう
今日で「さよなら」告げよう


 ここ数年で二番目に心に残った歌詞。


アドバルーン服部祐民子(『アドバルーン』)

「おやすみ」と君が言って 受話器が音を無くして
それきり土曜日まで 僕は笑えなくなる
仕事場の裏口で 煙草ふかして思った
こんな日をあとどれくらい ごまかせるのかと

持ち前の明るさは いつしか影を潜め
同僚も距離を置き 昼休みが嫌だった
あの頃まだ空には アドバルーンが浮いてた
デパートの屋上で 一人空を見上げてた

帰りのバスを待っている いつもと同じ顔ぶれ
そそくさと列を詰め 僕は小銭を取り出す
君は「頑張って」と 繰り返し言うけれど
頑張ることなんて何も 何も持って無かった

答えが見つけられない時は 答えなんて無い時で
気づけば 手にしてた なんて よくある話さ

退屈も憂鬱も見方を 変えたなら 幸せ
忘れた頃に振り向いて 笑い飛ばせるさ

門限は11時 皆ぼやいていたっけ
僕はやる事もなく テレビをみて笑ってた
次の日の事なんて 何もかも分かってた
考えたくないから 考えないようにしてた

東大の赤い門を 毎日横目で見ながら
湯島天神の坂 靴音鳴らして走った
君は「頑張って」と 繰り返し言うけれど
頑張ることなんて何も 何も持って無かった

答えが見つけられない時は 答えなんて無い時で
どこかに 転がってた なんて よくある話さ

やりきれない夜から生まれる やけに薄っぺらい朝
それでも 細い僕の背を 照らし続けてる

答えが見つけられない時は 答えなんて無い時で
気づけば 手にしてた なんて よくある話さ

退屈も憂鬱も見方を 変えたなら 幸せ
忘れた頃に振り向いて 笑い飛ばせるさ


 ここ数年で一番心に残った歌詞。ボク個人はこういう気持ちとか状況になったコトってないんだけど、だからこそこういう詞を書けるというのは凄いなぁと思うのです。最新アルバム以外は残念ながらアマゾンなんかでも在庫なしということで、手軽に入手とはいかないっぽいのですが、もし店頭で見かけたら買ってみても損はしないかと思います。ボクにしては、珍しく万人にお奨めしたいアーティスト。

ゼブラーマン [DVD]

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自画像

自画像

アドバルーン

アドバルーン