赫奕たる異端

なんだこの生き物

 実は、出張先は福井だった。新規のショップがオープンするのでその準備で。予想通り深夜まで、そして翌日早朝からの激務だった。宿泊費をケチって実家まで寝に帰ったりせず、店の近くのホテルを予約しておいて正解。

 夕方には東京に戻ってしておかなければならない仕事があったので午後一で福井駅に向かう。その途中で撮った1枚。

なんなんだ、この生き物は!?

 謎の頭部と同色の腕。これらが付いている胴体は、どう見てもガチャ○ンそのものではないか。知っている、知っているぞ。コイツは合成獣キメラだ。鋼の錬金術師ハガレンで読んだことがある。ん?よく見たらちょっと違うかも(笑)


 劇場版Zガンダムってマジだったんスねぇ。てっきり冗談だと思ってた。しかし、なんで今更・・・。丁度アニマックスではTV版やってるから観てたりする訳だが。

 子供の頃、リアルタイムで観た時はエマ・シーンライラ・ミラ・ライラ。大学生の頃、ビデオで見直した時はレコア・ロンドヤザン・ゲーブル(大塚芳忠ファンなもんで)。んで、今観ると花園麗ファ・ユイリィがいい感じ。やっぱ持つべきものはちょっぴり御節介な幼馴染でしょうかね。


 折角なんでサンライズな(?)話。我々の世代にとっての2大監督と云えば富野喜幸(現:由悠季)と高橋良輔。私の中では「ネーミングの富野、予告の高橋」という扱い。飽く迄も個人的見解だが、若干ながら高橋監督の方が上かなぁ。

 富野監督の魅力はそのネーミングセンスに尽きる。中でも、インパクトがあるのはやはり繰り返し韻踏み系か。
コン・スコン(機動戦士 ガンダム)
ギャブレット・ギャブレー(重戦機 エルガイム戦闘メカ ザブングルで同姓同名キャラが登場。ヴィジュアルは全然違いますってか、エルガイムのギャブレーは男でザブングルのは女)
カクリコン・カクーラー(機動戦士 Zガンダム)
ジャマイカン・ダニンガン(機動戦士 Zガンダム)
ジュンコ・ジェンコ(機動戦士 Vガンダム)

 対する高橋監督は、本編以上とも言われるハードボイルドな予告編がなんとも素敵。
「過ぎ去った思いは断ち切れ 後悔は戦場に置き去りにしろ 明日のために考えなければならない 自ら敵に襲いかかるための作戦を さすらう若きゲリラ達には悲しみよりも身を守る弾のほうが重いのだから 次回『敵補給部隊から奪え』Not even justice,I want to get truth. 真実は見えるか」(太陽の牙 ダグラム 第13話予告)
「食うものと食われるもの、そのおこぼれを狙う者。牙を持たぬ者は生きてゆかれぬ暴力の街。あらゆる悪徳が武装するウドの街。ここは百年戦争が産み落とした惑星メルキアのソドムの市。キリコの体に染み付いた硝煙のにおいに引かれて危険な奴らが集まってくる。次回『出会い』。キリコが飲むウドのコーヒーは苦い。」(装甲騎兵 ボトムズ 第3話予告)
「鉄が軋み、鋼が鳴く。コンクリートとプラスチックの戦場に、砕け散ったガラスの雨が降る。理非はどうあれ時は来た。その存在が、不退転の状況で試される。
   激しくも
   哀れ空しい 句読点
   撃ちてし止まむ それぞれの秋
これがTA戦だ。」(ガサラキ 第24話予告)

 スーパーロボットに対してのリアルロボット(ガンダム)を確立させた富野監督と、ダグラムを経てボトムズでは更にソレ●●を突き詰めて「単なる兵器の延長/乗り捨て」として昇華させた高橋監督。因みに本日のタイトルはボトムズOVAのタイトルから。こんなのがポンポン飛び出すような語彙力が欲しいものだ。