そこいらの子供とは違うのだよ

少年時代の飛雄馬
彼に許された遊びと言えば、壁に開いた、ボール1つがギリギリ通る穴に向かってボールを投げ込む事だけ。
ボールは壁の穴を抜けて庭の木に当たり、キッチリ真逆にバウンドしてまた壁の穴を通って飛雄馬の手に。
それが、何事でもないかのように、また投げ込む。
かの川上哲治が感心する程の所業であるが、当の飛雄馬はこれをいやいややっている。
重力と物理法則を思いっきり無視してはいるが、飛雄馬の非凡さと父親である一徹の課した特訓の破天荒っぷりを表現するにはこれ以上ない描写である。




甥っ子(小3)との会話。
「○○君はガンダム知ってる」
「ん〜、そんなには知らな〜い」
「じゃあ『親父にも殴られたことないのに〜』ってのは聞いたことある?」
「ちがうよ。『…二度もぶった。親父にもぶたれたことないのに〜』だよ」
マニュアル本も見ずに折り紙でドラゴンを折りつつ(最近の折り紙って俺らがガキの頃とは次元が違うのな)彼は言った。
親御さんの教育方針に感心することしきり。


気分は哲治。